出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

88歳女性に博士号 立命館大が授与

学位記を受け取り喜びを語る尾関さん(京都市中京区・立命館朱雀キャンパス)
学位記を受け取り喜びを語る尾関さん(京都市中京区・立命館朱雀キャンパス)

 立命館大の客員協力研究員を務める尾関清子さん(88)=名古屋市=に24日、同大学から博士号が授与された。「縄文の布~日本列島布文化の起源と特質」と題した博士論文は約350ページにわたる大作で、「感無量。生涯で一番光栄なできごとです」と晴れの舞台に臨んだ。

 尾関さんは名古屋市にあった東海学園女子短期大で1995年まで31年間、教員を務めた。縄文時代の布については「飾り気のない素朴なもの」との認識だったが、多様な編み方や刺しゅうがあることを知り、30年以上にわたって出土品などの研究を続けてきた。2015年に立命大環太平洋文明研究センターの客員協力研究員に就任し、昨年9月に博士論文を提出していた。

 京都市中京区の立命館朱雀キャンパスで開かれた授与式で、尾関さんはガウン姿で登壇した。吉田美喜夫学長から学位記を受け取ると、ハンカチで涙をぬぐい、「うれしいです」と感激した様子だった。博士論文の主査で授与式にも出席した立命大文学部の矢野健一教授は「国内で出土した縄文布のすべてを手に取り、自分でも作ってみるという実証的でスケールの大きな研究。布文化の変遷をたどる上で大きな成果だ」と語る。

 尾関さんは今後も布に関する研究を続ける予定で、「今の若い人たちも『これは』と思ったことには徹底的に関心を持ってこだわってほしい」と話していた。

【 2018年03月24日 23時06分 】

ニュース写真

  • 学位記を受け取り喜びを語る尾関さん(京都市中京区・立命館朱雀キャンパス)
京都新聞デジタル版のご案内

    教育・大学のニュース