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西日本初の林業大学校、入学者が過去最少 京都、定員の6割

須知高校のウィードの森で伐採の実習をする府立林業大学校の生徒ら(京丹波町豊田)
須知高校のウィードの森で伐採の実習をする府立林業大学校の生徒ら(京丹波町豊田)

 西日本初の林業大学校として開校した京都府立林業大学校(京都府京丹波町本庄)の本年度入学者数が過去最低の12人となった。全国で同様の学校が急増したことが主な要因と見られ、募集定員20人に対して、約6割という現状に学校関係者は危機感を強めている。

 同校は2年制で二つの専攻コースがあり、伐採法などの林業の技術や森林保全活動などが学べる。入学者数は開校当初の2012年度に全国から21人が集まった。しかし16年度に初めて定員が割れ、16人に落ち込み、17年度も16人だった。2018年4月の入学者は府内外の男性11人、女性1人と激減した。

 林業大学校としては全国で6校目の開校だったが、東北や九州などに新設が相次ぎ、その数は約20校に上る。山﨑拓男副校長は「林業の道に進みたい学生のパイは変わらない。全国から来ていた学生が地元に流れてしまった」と分析する。

 同校は府が独自に認証する高性能林業機械操作士の資格取得を打ち出し、木材が使われる寺社の庭園や宮大工の現場見学も授業に取り入れている。

 2年の仲畑光さん(24)=京都市右京区京北周山町=は「実家が林業を営んでいる。近くに学校があるのは非常にありがたい」と語り、大阪市出身の2年宮岡響さん(19)は「ビルの中で育ち、自然に関わる仕事に就きたいと思った。将来は森林の管理に携わりたい」と意気込む。

 専門知識を身につけた学生に対して求人は多く、卒業生は森林組合や林業系の企業などに就職している。同校は学校PRのための高校訪問やフェイスブックでの情報発信に力を入れているが、山﨑副校長は「入学者数の減少に歯止めがかかっていない。林業界とも一緒になって、林業そのものをPRする必要がある」と話す。

【 2018年05月26日 12時39分 】

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