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3小統合案、住民ら「やむ得ぬ」声も 京都・与謝野

統合後の小学校区
統合後の小学校区

 昨年8月、京都府与謝野町教育委員会は2020年度をめどに桑飼小(同町明石)と与謝小(同町滝)を加悦小(同町加悦)に統合する再編計画案を決めた。町教委は8月中にも地域住民から同意を得たい考え。校区内の各地区は意見をとりまとめる段階に入っており、通学方法など具体的な懸念も出始めている。

 町教委は少子化や男女比率の不均衡を理由に、統合方針を示している。5月時点での児童数は桑飼小は町内で最も少なく57人、与謝小が次いで少ない73人。加悦小は148人となっている。

 先月27日、与謝小校区の金屋地区では役員や保護者らによる意見交換会が開かれた。保護者からは「ある程度の人数の中で競争したり、いろいろな考え方に触れたりするのは良い」など、統合に理解を示す声が聞かれた。

 桑飼小、与謝小校区内にある6地区で、5月末までに意見の集約が終わっているところはなかったが、各地の区長によると、統合についてはやむを得ないとする意見が多く聞かれるという。

 一方で、懸念もある。統合後の小学校区は約60平方キロと広く、最も遠方の児童(同町与謝)では通学距離が約7・4キロとなり、登下校時の安全確保に関心が集まる。

 町教委はスクールバスの運行などの具体的な議論は、統合の合意後に地域住民やPTAらで組織する準備検討委員会で話し合うとしている。

 国は公立小の通学距離について、4キロ以上を国庫補助対象の基準と定める。町教委学校教育課は「地域の人にしか分からないこともある。基準にとらわれず、柔軟に対応していきたい」としつつ「町内でのバランスもある」と続けた。

 同町では、16年4月、岩屋小(同町岩屋)が市場小(同町幾地)に編入され、休校となった。岩屋小校区から市場小へ通う児童の通学距離は最長約3・8キロ。片道45分ほどをかけ、徒歩で通学しているという。

 統合後の小学校区は交通量の多い国道も含む。小学1年の息子が与謝小に通う井上巧さん(43)=同町金屋=は「今も集団登校の集合場所まで1キロほど送迎している」とし「徒歩も体力が付いて良いが、それでも送迎するのは交通事故や不審者、熊などの心配があるから。スクールバスを出してもらえればありがたい」と期待する。

 町教委の目指す統合まで2年弱。桑飼小校区の明石地区の山上正博区長(69)は「子どもたちの安全が第一。『柔軟に対応する』という行政の言葉を信じたい」と話している。

【 2018年06月11日 11時31分 】

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