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「9歳の壁」克服へ放課後教室 滋賀・米原、ゆっくり復習

教員OBらが、3年生の復習に寄り添う放課後補充教室「学びっ子」(米原市入江・米原小)
教員OBらが、3年生の復習に寄り添う放課後補充教室「学びっ子」(米原市入江・米原小)

 滋賀県米原市教委は本年度から、小学3年生を対象とした放課後補充教室「学びっ子」を市内全9小学校で始めた。県教委によると、全小学校で補充教室を行うのは県内他市で例がないという。

 分数や小数点、文章題など抽象的・論理的な学習が始まる3年生は、教育界で「9歳の壁」と表現され、その後の学力格差を生む分岐点とされる。

 同市の児童・生徒の全国学力テストの平均は、国語、算数ともに小学生は全国平均を下回り、中学生も全国平均並みとなっている(2017年度)。分数や小数が不確かな中学生もいることなどから、3年生を対象とした補充教育を導入した。

 補充教室には、市内の教員OBら13人を雇用。各小に2人を配置し、希望者に週1回、算数と国語を計1時間、復習に重点を置いた学習を実施している。市内全3年生の6割にあたる242人が参加している。

 8日に米原小で実施した「学びっ子」では、算数のメートルやセンチの計算、文章を作る問題のプリントに取り組んだ。参加した伊藤千智さん(8)は「授業は新しいことばかりで難しい。学びっ子は、2年生の学習もあり、できることが多くて楽しい」と言う。教員OBの川谷ひと美さん(61)は「質問する子が多い。授業は進行優先で質問しづらい雰囲気があるのかも。ゆっくりとした進行を心がけている」と話す。

 平尾道雄市長は「経済的な事情で塾に行けない子どももいる。学ぶ意欲のある子どもたちに等しく学習する機会を保障する、社会的な支援が必要」と意図を説明している。

【 2018年06月14日 09時39分 】

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