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幻の送り火「い」描いた絵図展示 京都・大谷大博物館

明治期に途絶えたとされる「い」の送り火(中央)が描かれた絵図の一部分(京都市北区・大谷大博物館)
明治期に途絶えたとされる「い」の送り火(中央)が描かれた絵図の一部分(京都市北区・大谷大博物館)

 祇園祭や五山送り火など京都の季節ごとの行事を江戸時代の資料で振り返る企画展「みやこの年中行事」が、京都市北区の大谷大博物館で開かれている。山鉾が巡行する様子を描いた絵巻物や、左京区市原地域で行われていた送り火を記載した絵図などが展示されている。

 会場には約40点が並ぶ。正月の初詣から年末のすす払いまでの諸行事を当時の書物や巻物、屏風(びょうぶ)などで紹介している。

 さまざまな祭事を2巻の絵巻物にした「四季の絵ぞうし」には祇園祭前祭(さきまつり)の月鉾の巡行や、それを軒先で見物する町衆の様子が収められている。京都ガイド本の先駆け「都名所図会」には大勢の人に引かれる長刀鉾の挿絵が掲載されている。

 また1864(元治元)年に発行された京都の町並みやその近郊を描いた絵図には「大文字」や「妙法」とともに、左京区市原地域にあった「い」の字の送り火も記載。「い」の送り火は明治期に途絶えたとされ、幕末には京都の風物詩として親しまれていたことがうかがえる。

 同館の門井慶介さん(33)は「展示品を見ることで京都の1年を追体験してもらえれば」と話す。7月28日まで。日、月曜休館。展示替えあり。無料。

【 2018年06月22日 16時00分 】

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