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共学志向で校数減、女子大の意義議論 京都の大学中心にネット

 男女格差が根強く残る日本社会での女子大の意義を考えるため、京都光華女子大と京都女子大、同志社女子大が中心になって「女子大学連携ネットワーク」を発足させた。津田塾大(東京都)や福岡女子大(福岡市)など全国から26校の担当者が参加し、キャリア教育や女性のリーダー育成などについて議論を活性化する。

 女子大の動向を調査している武庫川女子大教育研究所の集計では、全国にある女子大は2016年で77校。最盛期の1998年より2割減少した。一方で大学全体では2016年で777校あり、高止まりが続く。同研究所は「この20年で多くの大学ができたが、ほとんどが共学。少子化の中、あえて女子大を選ぶ大学は少ない」と分析する。

 ネットワーク幹事校の京都光華女子大キャリア形成学部の加藤千恵教授によると、女子大は従来は人文・家政学系が中心だったが、近年は経済や経営学、理系の分野に教育・研究の幅を広げるなど実学志向を強めてきた。しかし女性の共学志向も高まっており、多くの女子大にとって厳しい環境が続いているという。

 ネットワークでは今後、シンポジウムなどを開き、女性が社会で活躍するのに役立つカリキュラムや卒業後の再教育など、女子大に必要な取り組みを議論する。加藤教授は「男女格差のある現代では、女性が自分らしくいられる女子大の意義は大きい。女子大が存在する必要性を社会に発信したい」とする。

【 2018年08月03日 19時46分 】

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