デジタル化時代の人材育成 京大が6社と共同講座設立
京都大は1日、デジタル化時代のビジネス人材を育成する産学共同の「情報学ビジネス実践講座」を、NTTデータやDMG森精機、NECなど6社と設立することを明らかにした。京大の学生や社会人が対象で、企業のIT活用を実例で学べる機会として2019年度に本格的に開設する。
社会のデジタル化が加速する一方、ITとビジネスの両方を深く理解できている人材の育成が不十分とされるなか、課題解決に向け産学の協力が必要と判断した。複数の企業と連携する産学共同講座は京大では初めて。
学生向けはレベル別に3コースを作り、1コース当たり年間30~40人、計100人程度を想定。社会人向けコースは東京・丸の内にある京大東京オフィスで開かれ、同程度の規模となる。6社から提供される自社でのIT活用や課題などの具体例を題材に講義を進めるという。
この日に東京オフィスで会見した京大の阿曽沼慎司理事・産官学連携本部長は「日本でもほとんどないユニークな取り組みだ。ぜひ成功に導きたい」と意気込みを示した。
【 2018年11月01日 23時30分 】