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京大吉田寮の大学側新条件、「踏み絵」と教員有志が抗議声明

築100年を超える京都大吉田寮の旧棟(京都市左京区)=2018年2月撮影
築100年を超える京都大吉田寮の旧棟(京都市左京区)=2018年2月撮影

 京都大が吉田寮(京都市左京区)の新棟に学生が住み続けることを認めるために示した条件に対し、教員有志が14日、抗議声明を発表した。寮生が独自に行ってきた入寮募集をしないことなどを求めた大学の条件が「吉田寮の自治寮としての性格の解体」に当たると批判する。月内にも山極寿一総長に申し入れる予定。

 京大は12日、築100年以上の旧棟と2015年にできた新棟からの全員退去を求めた従来の方針を一部転換。寮生の新棟居住の条件として、寮生が入寮募集をしないことなどを挙げた。

 この日、京大で記者会見した呼び掛け人の一人、駒込武教育学研究科教授は「入寮者を寮自治会が選ぶのは、自治寮の重要な側面で、長く続いてきた慣行」と説明。声明では京大の新方針を、自治寮の解体と引き替えに新棟に居住するか、強制的に立ち退かされるか、という二者択一を迫る「踏み絵」と批判。寮自治会との対話の再開や自治寮としての慣行を認めることを大学に求めている。

 また新方針が事前に教授会などで説明されなかったとして、十分な説明と審議の実施を求めている。

【 2019年02月14日 20時20分 】

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