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文化財のデジタル化、保存活用で議論 京都でアーカイブ学会

デジタルアーカイブ学会の基調講演(京都市左京区・京都大)
デジタルアーカイブ学会の基調講演(京都市左京区・京都大)

 デジタル化を通じた記録保存や活用について話し合う「デジタルアーカイブ学会」の第3回研究大会が15日、京都市左京区の京都大吉田キャンパスで始まった。平等院の神居文彰住職が基調講演し、文化財の展示や調査計測での活用にとどまらず、将来に修理技術を継承してゆくため、修理現場や材料づくりの動画保存を進めた事例を語った。

 神居住職は、明治時代の国の調査などを基に鳳凰堂が10円硬貨に描かれたことを「アーカイブ化と文化財活用の最初期の事例」と指摘。平成の大修理では、伝統的な材料や工法を用いつつも、調査や計測でエックス線写真や三次元画像を駆使し、動画などでデジタル記録したことを挙げ「人口減少や環境変化に備え、修理技術を後世に残したい。30年修理に関わってきたが、どの時代のものに復元するのか、迷うこともある。50年後に大修理する際、参考となるデータを蓄積しておきたい」と話した。

 学術研究機関や博物館・図書館の関係者らでつくる「デジタルアーカイブ学会」が催し、初日は約300人が参加した。16日は約30の発表や企画を行い、史料のデジタル化を通じた研究ベースでの共有のほか、文化財の調査把握や漫画などの文化資源での活用例を紹介し、必要な政策や地域展開についても話し合う。

【 2019年03月15日 21時07分 】

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