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体内時計支える遺伝子仕組み解明 京大など、従来仮説の有力根拠

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 体内のリズムを刻む時計遺伝子の新たな仕組みを解明したと、京都大などのグループが発表した。成長した個体では機能が確認されていなかったタイプのDNAが関与していることを示し、生物の進化を考える上で貴重な知見という。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに12日掲載された。

 マウスやヒトなどの細胞では、「Per2」という遺伝子に指定されたタンパク質が存在する量を周期的に変えることで、体内リズムを刻んでいるという仮説があった。しかし仮説を支える詳細な仕組みは不明だった。

 京大薬学研究科の土居雅夫教授や岡村均教授らは、Per2の近くにあって、タンパク質を指定していないDNAに着目。マウスを使った実験でこのDNAを働かなくすると、Per2からできるタンパク質の量が一定のままで周期的変化がなくなった。また変異の入ったマウスは、うまく体内リズムを刻めなかった。

 土居教授は「Per2からできるタンパク質の量の周期的変化がなくなることで、体内リズムをうまく刻めなくなったと考えられる。これまでの仮説を支える有力な根拠だ。また、これまで知られていなかったDNAの働き方が分かったことは、生命科学全体にとって意義がある」と話した。

【 2019年06月12日 19時00分 】

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