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35度超なら体育や部活禁止 熱中症対策、運動会は10月以降に

熱中症のリスクを調べるため、校庭で暑さ指数計を見る山田教諭(大津市音羽台・逢坂小)
熱中症のリスクを調べるため、校庭で暑さ指数計を見る山田教諭(大津市音羽台・逢坂小)

 夏本番を前に、滋賀県内でさまざまな熱中症対策が進められている。「災害級」と呼ばれた昨夏の経験から、小中学校では気温35度以上になれば体育授業や部活動を禁止する動きがあり、シルバー人材センターは高齢者の屋外労働の休憩時間を配慮して、体調不良を招かないよう警戒している。

 県内では昨年7~9月、同期間では過去最多の1012人が熱中症で搬送され、特に7月が7割を占めた。2人が死亡し、10人が重症だった。

 大津市教育委員会は5月、気温や湿度から熱中症になる危険度を表す「暑さ指数」に準じた対策を市内の小中学校に通知した。

 指数が最も高い「危険」(気温35度以上)になった場合、屋外やエアコンのない室内での活動、体育や部活は禁止し、授業前には健康観察を行うなどと決めた。夏休みに伝統的に続けてきた全小学校参加の水泳記録会も中止した。

 同市音羽台の逢坂小では教諭が暑さ指数計を身に付け、常に気を配る。保護者には児童が持参する茶に塩を入れたり、朝にみそ汁を飲み、塩分を取るよう勧めている。生徒指導担当の山田寿樹教諭(36)は「子どもの健康を守るため対策を徹底したい」と話す。

 猛暑は、小学校の運動会の時期にも影響を与える。県教委によると、昨年度は9月に実施する予定だった36校が10、11月に延期した。本年度も甲賀市などで10月開催が増えているという。

 運動会当日もテントで直射日光を遮り、小まめに水分補給をするのは「常識」に。6月上旬に行った草津第二小(草津市大路2丁目)は散霧機を用意し、児童がミストで涼を取った。

 働く高齢者向けの予防策もある。60~95歳の1万2千人が登録する県シルバー人材センター連合会では、公園清掃などの屋外作業の時、暑さのピークとなる午前11時~午後2時を休憩にしたり、始業時間を早めて午前中に終えるよう工夫したりしている。同連合会は「高齢で重症化しやすいだけに、注意を払わないといけない」としている。

【 2019年07月06日 21時46分 】

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  • 熱中症のリスクを調べるため、校庭で暑さ指数計を見る山田教諭(大津市音羽台・逢坂小)
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