出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

「外国ルーツの子」の教育、支援員増訴え 滋賀で全教教研集会

日本語指導が必要な児童・生徒の教育について議論した特設分科会(滋賀県草津市内)
日本語指導が必要な児童・生徒の教育について議論した特設分科会(滋賀県草津市内)

 滋賀県で開催されている教育研究全国集会(全日本教職員組合などの実行委員会主催)は17日、分科会を各地で開いた。草津市の会場では、外国にルーツを持つ児童・生徒への語学教育や進路指導の在り方を巡り、教員や外国籍の学生が意見を交わした。

 特設分科会「日本語指導が必要な児童・生徒と学校教育」で登壇した河かおる滋賀県立大准教授(朝鮮近現代史)は、県内の状況を説明。転校や進学の際、日本語の習熟度が学校間で引き継がれていないことや、外国人生徒の進学率が把握されていないことを指摘。「指導ノウハウや子どもの状況を引き継ぐ仕組みをつくり、早急に実態を把握すべき」と述べた。

 日系ブラジル人で県立大4年の南崎サラ小百合さん(21)と、愛知中教員の大平浩樹さん(59)が体験を語った。南崎さんは小学3年で会話ができるようになるまで通常学級にいるのが苦痛だったことや、家計を支えるためアルバイトと受験勉強を両立させたり、アイデンティティーに悩んだりした中学・高校時代を話した。

 大平さんは、外国人の生徒と保護者に入試制度を説明したが十分に伝わらず、希望する高校を受験できなかった例を挙げ、「言葉の壁は生徒の人生を狂わす」と、母語が話せる支援員の増員を訴えた。

【 2019年08月18日 19時39分 】

ニュース写真

  • 日本語指導が必要な児童・生徒の教育について議論した特設分科会(滋賀県草津市内)
岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

    教育・大学のニュース