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「京都学派の未来開いた」上田閑照さん功績しのび「お別れの会」

上田閑照さん「お別れの会」で献花する参列者(25日、京都市左京区・京都大百周年時計台記念館)
上田閑照さん「お別れの会」で献花する参列者(25日、京都市左京区・京都大百周年時計台記念館)

 今年6月末に93歳で亡くなった宗教哲学者、上田閑照・京都大名誉教授の「お別れの会」が25日、京都市左京区の京大百周年時計台記念館であった。ゆかりの学者たちが集い、「西田幾多郎の思想を世界に広げ、京都学派の未来を開いた」と、師の功績をしのんだ。

 出席者を代表して10人が壇上で弔辞を述べた。

 上田さんの後任として京大の宗教学講座を引き継いだ長谷正當・京大名誉教授は「先生は京都学派の最後と言われるが、死滅しかけていた西田哲学の根幹を掘り起こし、西洋に届けて呼び覚ました」と評価した。

 西田幾多郎記念哲学館(石川県)の浅見洋館長は生前の上田さんからドイツ神秘主義関連の600冊を超える蔵書などが寄贈されたことを明かし、「託された資料とともに思索する場をつくっていきたい」と語った。弔辞では、気さくで親しみやすい人柄も数々の逸話とともに紹介された。合間に、若い頃からの写真130枚が大きく映し出され、足跡が振り返られた。

【 2019年08月25日 19時19分 】

ニュース写真

  • 上田閑照さん「お別れの会」で献花する参列者(25日、京都市左京区・京都大百周年時計台記念館)
岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

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