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凡語:経ケ岬灯台

 きょうは「あかりの日」。米国の発明家エジソンが白熱電球を実用化した日にちなむ。京都府北部の丹後半島では経ケ岬灯台が夜の海を照らし続ける▼明治時代に海運振興政策の一環で近畿地方最北の地に建設された。塔や建物の石材は140メートル下の海岸から切り出され、運び上げる作業には地域の住民も協力した難工事だった▼全国で5灯台にしかない第1等レンズを使用し、40キロ先まで光を届ける。レンズの重さは5トンもある。安定して回転させる水銀槽式回転機械は国内最古の外国製で、今も現役だ▼約30年前まで海上保安庁職員が住み込みで点消灯させていた。古い写真には宿舎が立ち、三輪車に乗る幼子の姿も見られる。現在は舞鶴海上保安部が遠隔で24時間管理に当たる▼科学技術が進歩し衛星利用測位システム(GPS)で自分の位置が分かる時代。でも「船乗りに灯台は欠かせない。真っ暗な海で光に安心する」と舞鶴海保の担当者は説く。陸地を感じる目印となり、光の個性で母港が分かるという。あかりの意外な力を教えられる▼灯台は来年で開設から120年になる。恒例の内部公開は28日にあり、迫力あるレンズを間近で見られる。海保では「守灯精神」が受け継がれてきた。崖上に立つ姿を現地で目にし、その歴史や精神を強く感じた。

[京都新聞 2017年10月21日掲載]

【 2017年10月21日 16時00分 】

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