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湖沼水質評価で新指標提案へ 滋賀県、汚濁対策に有効

 琵琶湖の水質を評価する新たな指標として、湖水に含まれる有機物の量をより正確に把握できるTOC(全有機炭素量)の導入を検討している滋賀県は、ほかの湖沼でも新指標による水質汚濁対策が有効として、国に対してもTOC導入を検討するよう初めて提案することを決めた。22日には、三日月大造知事らが環境省を訪れて提案を行う予定で、全国に先駆けて新指標の導入を目指す県への支援も要望する。

 現在は、COD(化学的酸素要求量)が湖沼の水質を評価する指標となっている。汚濁要因となる水中の有機物を薬剤で酸化させ、消費した酸素量から有機物量を推定する手法だが、薬剤に反応せず測定できない有機物があり、CODだけでは実際の水の汚れと連動した傾向が得られないとの指摘がある。県琵琶湖政策課によると、諏訪湖(長野県)や霞ケ浦(茨城県)などでも同様の課題が確認されているという。

 TOCは水中の有機物を燃焼させて炭素量を測り、有機物そのものの量を割り出すため、より正確に水質の変化をとらえられる。滋賀県は、2014年度より有識者懇話会で琵琶湖の有機物管理の在り方を議論しており、昨年度に策定した「第7期湖沼計画」でも、TOCを用いた新たな水質管理手法を検討すると位置付けた。TOCは飲料水の評価指標にもなっており、県は森から川、里、湖の生態系までを含めた水環境を統一の指標でつなぐことで、効率的な水質管理が可能になると主張する。

 県琵琶湖環境部の小松直樹技監は「良好な水質と多様な生態系が両立する湖沼の実現に向け、有機物全体を捉えることができるTOCによる水質管理が必要。国の指標がすべて変わるために影響が大きくハードルは高いが、採用されて政府として取り組めば、世界の水環境にも貢献できる」としている。

【 2017年11月19日 08時01分 】

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