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チンパンジー年齢、DNA解析で推定 京大グループが手法開発

今回の実験に「協力」したチンパンジーの1頭(京都大提供)
今回の実験に「協力」したチンパンジーの1頭(京都大提供)

 DNAを解析してチンパンジーの年齢を推定する手法を開発したと、京都大のグループが発表した。年齢を把握するのが難しい野生動物の調査への応用が期待できる。英科学誌サイエンティフィック・リポーツに3日、掲載した。

 アフリカのチンパンジーなど野生動物を観察する場合、年齢を把握することは群れでの個体同士の関係を把握するために必要だが、有効な手法がなかった。

 京大野生動物研究センターの村山美穂教授や伊藤英之研究員らは、DNAにメチル基という分子がくっつく「メチル化」と年齢の関係に注目した。京大が飼育するチンパンジー12頭の血液からDNAを採取して比較。ヒトでメチル化と年齢の関係が報告されている3種類の遺伝子を使って分析した。

 その結果、特定の二つの遺伝子でメチル化が進んでいると、高年齢であることが分かった。誤差はプラスマイナス5・4歳だった。チンパンジーは健康なら50歳以上まで生きるとされるが、ある程度の年齢を推測する手法として有効という。

 村山教授は「今後、ふんを使った解析手法を開発したり、鳥類などほかの動物への応用を目指したりしたい」と話した。

【 2018年07月03日 22時50分 】

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