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本庶さん座右の銘に「有志竟成」 次世代に向けて努力を説く

「有志竟成」と書いた色紙を持つ本庶佑氏(2日午前10時16分、京都市左京区・京都大)
「有志竟成」と書いた色紙を持つ本庶佑氏(2日午前10時16分、京都市左京区・京都大)

 ノーベル医学生理学賞の受賞決定から一夜明けた2日、京都大特別教授の本庶佑氏(76)はあらためて京都市左京区の京大で記者会見に臨み、国を挙げての基礎科学への支援充実を求めた。また、座右の銘として、強い意志で目的を達成する「有志竟成(ゆうしきょうせい)」を挙げ、次世代に向けて努力することの大事さを説いた。

 記者会見では「訳の分からないような分野でこそ変革が起こる。サイエンスは未来への投資だ」と指摘。基礎研究を長期的な展望でサポートする体制の構築を求めた。

 本庶氏は免疫反応のブレーキ役となる膜タンパク質PD1を発見し、がん治療薬に応用する研究開発を主導した。既に一部のがんの治療薬として臨床現場で目覚ましい成果を挙げており、「ライフサイエンスに投資しない国には未来がない。若い人が研究に人生をかけてよかったと思える国になってほしい」と訴えた。

 座右の銘に挙げた「有志竟成」は中国の歴史書に由来するといい、「長く志を保つことが大願成就の秘けつ。あきらめたらおしまいということだ」と説明。ノーベル賞受賞に至るような成果を築くには、強い思いと不断の努力が大切だと強調した。

【 2018年10月03日 11時13分 】

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