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本庶氏の基金数百億円規模へ ノーベル賞で京都府特別栄誉賞

 京都府の西脇隆俊知事は5日、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった本庶佑(ほんじょたすく)・京都大特別教授(76)に府特別栄誉賞を贈ると発表した。贈呈式は12月のノーベル賞授賞式後に行う。

 記者会見で西脇知事は「画期的ながん治療薬の開発につながり、患者に大きな希望をもたらした。府内でも毎年7千人ががんで亡くなっており、今後も患者の増加が予想される中での素晴らしい成果」と説明した。本庶氏の人柄について「教科書に書いていることを信じないなど、発言のメッセージ性が高く、人間としての器の大きさ、魅力を感じる」と語った。

 京都大にも感謝状を贈る。会見では西脇知事の母校でもある東京大との学風の違いを聞かれ、「京大は自由な発想で研究に取り組まれていることが成果になっている」と評価した上で「東大がそうでないとは言わないが」と苦笑した。

 府特別栄誉賞は島津製作所フェローの田中耕一氏が2002年にノーベル化学賞を受賞したのをきっかけに創設された。これまで京都にゆかりの深いノーベル賞受賞者に贈っており、本庶氏は5人目となる。

 また、本庶氏は5日、愛知県豊明市の藤田保健衛生大で記者会見し、ノーベル賞の賞金などを若手研究者支援ための基金として、京都大に設立する意向を明らかにした。がん治療薬オプジーボの売り上げから得られる権利使用料も含めるとし、「製薬企業なども基金に参加してもらえれば」と呼びかけた。基金は、将来的には数百億円以上の規模を目指すという。

【 2018年10月05日 22時40分 】

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