松の害虫、振動で寄りつかせず
薬剤減らす対策に新手法

 マツノマダラカミキリ(森林総合研究所の高梨琢磨主任研究員提供)
 マツノマダラカミキリ(森林総合研究所の高梨琢磨主任研究員提供)

 松の木に小刻みな振動を与え、松枯れの原因となる害虫を寄りつかなくさせる手法を、森林総合研究所の高梨琢磨主任研究員らが10日までに開発した。脚に伝わる振動で敵の接近など危険を察知する昆虫の習性を利用したもので、殺虫剤の使用を抑えながら木を守るのに活用できそうだ。

 標的は、樹皮を食べ、松が水を吸えなくなる線虫を取りつかせるマツノマダラカミキリ。高梨さんらは、合金を使って毎秒100回の弱い振動を与えている松の成木と、振動を与えない成木にそれぞれ害虫10匹を放ち、約2~3時間後の様子を比較する実験を繰り返した。その結果、振動を与えた松にいた害虫は4割少なかった。

【2018年11月10日 05時36分】