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近畿最多7915種の昆虫紹介 滋賀県「昆虫目録」をネット公開

滋賀県に生息する昆虫をまとめた「昆虫目録」(県ホームページより)
滋賀県に生息する昆虫をまとめた「昆虫目録」(県ホームページより)

 滋賀県内に生息する昆虫の種類をまとめた「昆虫目録」を県などが作成し、インターネットで公開を始めた。3年かけて調査し、近畿最多の7915種を掲載した。「昆虫研究の基礎資料としてだけでなく、滋賀の生態系の多様さを知るきっかけにしてほしい」と活用を呼び掛けている。

 目録は、県内の保護すべき動植物をまとめた県版レッドデータブック作成に携わる専門家ら27人が編集した。

 文献や標本、現地の調査を基に、固有種のビワコシロカゲロウやビワコエグリトビケラのほか、チョウやバッタなど28目482科の昆虫について学名や和名、保護状況を一覧表にした。

 調査した県生きもの総合調査委員会の昆虫類部会によると、滋賀県では水辺が豊かでトンボの仲間が多いことや、昆虫分布の東西日本の境界地域であることが特徴という。他府県の目録では京都府が7083種、奈良県が6479種を掲載する。調査規模が異なり、一概には比較できないが、掲載種の多さでは滋賀県が近畿で最多となった。今後確認された種も追加する。

 目録は、研究者らが昆虫の分布状況などを調べる際に活用される。同部会委員の中西康介・滋賀県立大客員研究員は「保全に向けた基礎資料としても重要で、掲載種の多さから滋賀の自然の豊かさも感じてもらえる。まだ記録されていない種を探すという楽しみ方もできるのではないか」と話している。

 目録は県ホームページから閲覧できる。

【 2018年11月12日 10時17分 】

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  • 滋賀県に生息する昆虫をまとめた「昆虫目録」(県ホームページより)
  • 滋賀県内で確認されたトンボの一種「スナアカネ」
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