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今年もおかえり、ふるさとのサケ 京都・大雲川、豪雨乗り越え

産卵のために大雲川に遡上したサケ(宮津市脇)
産卵のために大雲川に遡上したサケ(宮津市脇)

 京都府宮津市の栗田湾に注ぐ大雲川でサケの遡上(そじょう)が確認された。サケは毎年川に戻っていたが、今年は7月豪雨などの災害復旧工事中で影響が心配されていた。大きく成長し力強く川をさかのぼる姿に地元住民たちは「また来年も帰ってきてほしい」と見守っている。

 遡上は今月3日、川の近くで畑仕事をしていた中野康夫さん(70)=同市脇=が見つけた。中野さんによると、今年はそれほど上流には上がっておらず、河口から150メートルほどにある京都丹後鉄道の鉄橋下で産卵するサケもいたという。現在も毎日1、2匹のペースで遡上しているとみられる。

 川の河口付近では、昨年9月の台風や今年7月の西日本豪雨で川岸が崩れるなどの被害があった。現在も復旧工事が続いており、川の水が濁る日もある。それでも古里の川で勢いよく水しぶきを上げ、子孫を残すという最後の大仕事に懸命なサケたち。中野さんは「今年は工事の最中だったので正直ダメかなと思っていた。見つけた時は驚いたし、うれしかった。来年もたくさんのサケに戻ってきてほしい」と願っている。

【 2018年11月20日 11時20分 】

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