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狙った方向進む白色光源開発 車や医療のライトへ応用期待、京大

真っすぐ進む白色光源の開発
真っすぐ進む白色光源の開発

 狙った方向に真っすぐ進み、明るさも強い白色光源を開発したと、京都大などのグループが5日までに発表した。自動車や医療で使われるライトへの応用が期待できるという。成果は6日に米学術誌「ジャーナル オブ アプライド フィジックス」に掲載される。

 照明などで使われる白色光は、青色光を蛍光体と呼ばれる物質を使った基板に通過させ、蛍光体が発する黄色光と混ぜることでできる。近年、直進する力が強い青色レーザーを使ってより明るい照明を作ろうと研究開発が進むが、黄色光が多方向に拡散するためうまく混色せず、均一な白色を得ることは難しかった。

 京大工学研究科の村井俊介助教や田中勝久教授、照明機器大手「スタンレー電気」でつくるグループは、蛍光体基板の表面に高さ150ナノメートル(ナノは10億分の1)、直径200ナノメートルのアルミニウムの粒子を、光の波長周期に合わせて400ナノメートル間隔で規則的に配置。すると、粒子の働きで黄色光の進行方向が青色レーザーと同じ真っすぐに整えられた。また粒子がない場合と比べて出力が大きくなり、同じ電力でこれまでの約7倍明るい白色光を得られたという。

 村井助教は「これまで、照明に使われる場面では特定方向以外の光は遮断するなど『捨てている』状態だった。効率的に狙った方向に進む光ができれば、省エネルギーにつながる」としている。

【 2018年12月06日 01時00分 】

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