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暖冬で雪降らず、スキー場が初の営業断念 エルニーニョ現象影響

雪がわずかしかないゲレンデ。営業できずにスキー大会やスキー教室も中止となった(26日、京丹後市弥栄町・スイス村スキー場)
雪がわずかしかないゲレンデ。営業できずにスキー大会やスキー教室も中止となった(26日、京丹後市弥栄町・スイス村スキー場)

 西日本を中心に暖冬の今冬、雪深いとされる京都府北部の丹後半島ではほとんど降雪がない状況が続いている。京都地方気象台によると、降雪は平年のわずか1、2%しかない。除雪費や交通事故が減少した一方で、府北部唯一のスイス村スキー場(京丹後市弥栄町)は開業できないまま今季の営業終了を決めた。「こんなに降らない年は生まれて初めて」と住民らが口をそろえる。

 気象庁のデータによると、今季観測された降雪は市街地の京丹後市峰山町で12月30日、1月26日、2月11日の3日のみ。降雪の合計は平年値で12月は43センチ、1月で112センチだが、今季は12、1、2月ともそれぞれ1センチしか降っていない。大雪だった昨年2月は合計151センチで、最大83センチの深さまで積もった。

 原因について、京都地方気象台は「丹後地方は日本海で発生した筋状雲による降雪が多いパターンだが、エルニーニョ現象の影響によって冬型の気圧配置になりにくかった」と分析する。

 京丹後市では除雪車の出動はこれまで11日で、昨年の56日を大幅に下回る。山間部が中心で市街地での出動はほぼないという。除雪費も昨年7億2800万円かかったが、今年は大幅に下回る見込みだ。京丹後署によると、凍結などのスリップ事故は昨季の12~2月は184件あったが、今季は19件にとどまる。同署は「積雪がなく道路にまいた融雪剤がより効果的に凍結を防いでくれた」と話す。

 一方で、ウインタースポーツへの影響は深刻だ。スイス村スキー場のゲレンデでは1月中旬の積雪40センチが最高で、営業可能の60センチに至らず、今月25日に今季の営業を断念。1984年の開設以来初めてとなる営業できずにシーズンを終えた。丹後の小学校19校が予定していたスキー教室や、団体ツアー、個人の宿泊客もキャンセルが相次ぎ、経済損失は2千万円を超えるという。大江俊太郎社長(65)は「他のスキー場に客が流れたので、来年以降、利用者が減るのが怖い。一般の方々は雪が降らなくて生活しやすいが、われわれにとっては災害だ」と話した。

【 2019年02月27日 09時34分 】

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  • 雪がわずかしかないゲレンデ。営業できずにスキー大会やスキー教室も中止となった(26日、京丹後市弥栄町・スイス村スキー場)
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