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琵琶湖の深呼吸「全層循環」暖冬で最も遅く 完了しない可能性も

琵琶湖の酸素濃度や水温を計測する琵琶湖環境科学研究センターの職員=同センター提供
琵琶湖の酸素濃度や水温を計測する琵琶湖環境科学研究センターの職員=同センター提供

 暖冬の影響で時期がずれ込んでいる琵琶湖の「全層循環」が1979年の調査開始以降、最も遅くなることが18日、確実になった。同日の調査では、北湖の底層の酸素濃度が不十分で全層循環とは認められなかった。これまで最も遅かったのは2007年の3月19日。今年は全層循環が初めて完了しない可能性も出てきた。

 全層循環は「琵琶湖の深呼吸」と呼ばれる。冬場の冷え込みで酸素を多く含む表層の水が比重を増し、底層の水と混ざり合う現象。春から秋にかけて酸素濃度が低下する湖底に、1年分の酸素を供給する役割がある。

 滋賀県琵琶湖環境科学研究センターが毎月調査を実施し、冬季は月数回行っている。18日の調査では高島市今津沖の水深90メートルの地点「第一湖盆」で、表層の水が同70~80メートルまでしか達していなかった。同地点以外では循環を終えている。

 過去に北湖全域で全層循環をしなかった年はないが、同センターは「第一湖盆で観測できない可能性もある。ただ、春先に強風が吹いて湖底の水が混ざるかもしれない」としている。

【 2019年03月18日 20時46分 】

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