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「先生の研究が家族の人生変えた」 講演の本庶氏にがん患者感謝

がん患者の清水さん(右から2人目)らと、がん免疫療法について語る本庶教授(中央)=京都市下京区
がん患者の清水さん(右から2人目)らと、がん免疫療法について語る本庶教授(中央)=京都市下京区

 画期的ながん治療薬開発に道を開いたとして2018年のノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑(ほんじょたすく)・京都大特別教授が2日、京都市下京区でがん患者ら200人を前に講演した。本庶教授が開発に関わったがん免疫療法は効果のない人が多くまだ未熟な段階とした上で「若い人がこの分野に次々と参入して、新しい設計図をひもといてほしい」と語った。

 本庶教授の講演に先立ち、がん治療薬のオプジーボが効果を発揮した千葉県佐倉市の清水公一さん(41)が肺がん治療の経緯を振り返り、「本庶先生の研究がなければ、子どもの成長を見られなかった。僕の命を救うだけでなく、家族の人生を変えた」と感謝の言葉を口にした。

 本庶教授は「免疫力は個人によって違うため、免疫療法の効果の有無が出る。私たちはこの問題を解明していきたい」とさらなる研究への決意を語った。また、長男が4月から小学校に入学した清水さんに教育の助言を求められると「お手本通りにすれば成功する訳ではない。自分が一生かけてやりたいことを見つけられるかが大事」とエールを送った。

 このほか本庶教授は、若手研究者支援のために京大が設立した「本庶佑有志基金」への支援も呼び掛けた。

 講演会は、認定NPO法人「西日本がん研究機構」(大阪市浪速区)や医療情報会社クロエ(東京都)が企画した。

【 2019年04月02日 20時04分 】

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