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認知症予防 可能性ある物質作用解明 京都医療センターなど

京都市伏見区・京都医療センター
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 認知症の予防につながる可能性のある物質「タキシフォリン」の作用の仕方をマウスで解明したと、京都医療センター(京都市伏見区)のグループが発表した。認知症の原因タンパク質の一つ「アミロイドβ(Aβ)」の産生を抑える働きがあったとい、治療薬につながる可能性がある。米科学アカデミー紀要に30日、掲載する。

 厚生労働省によると、2025年には認知症高齢者が約700万人となるというが、有効な予防法や治療法は少ない。タキシフォリンが認知症予防の可能性を持つとする先行研究はあり、同病院の浅原哲子部長らは今回、その作用する仕組みの解明を試みた。

 グループは寿命が約2年とされるマウスに対し、生後1カ月から13カ月間、タキシフォリンを経口投与した後、脳の海馬を解剖して調べた。その結果、神経細胞の周辺にある免疫細胞ミクログリアからのタンパク質「ApoE」の産生が抑えられ、Aβが神経細胞で作られることを抑制した。炎症や神経細胞死も低下した。

 浅原部長は「マウスレベルの実験であり人間にどれだけ効果があるかは分からない。今後も研究していきたい」と話した。

【 2019年04月30日 04時00分 】

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