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プラごみ削減へ麦わらストローを 京都のNPOが栽培、加工

麦わらのストロー
麦わらのストロー

 プラスチックごみによる海洋汚染の深刻化を受け、環境負荷が少ない代替品への注目が高まっている。NPO法人「木野環境」(京都市下京区)は、プラスチック製ストローに替わる麦わらストローの普及を目指して麦の栽培と加工を進めており、7月にも全国のカフェなどで使用が始まる。

麦わらは、英語で「straw(ストロー)」という。中が空洞になっていることを生かし、穂を切り取った残りを、飲み物を飲むときに使っていた。日本でも明治時代から戦後にかけて麦わらストローが生産されていたという。

 同法人は、プラスチック製品を減らす取り組みの一環として、麦わらストローの実証事業を計画。使用を希望する飲食店を募ったところ、京都市内をはじめ全国の24店が手を挙げた。

 栽培するのは、ライ麦と大麦、古代小麦の3種類の麦。ストローに用いるのは麦わらの節と節の間で、ライ麦は節間が長い。大麦や古代小麦は節間は長くないが、茎が堅くて丈夫だという。

 ストローにするには、収穫後に麦わらを酢水に漬けて漂白し、熱湯にくぐらせて殺菌・消毒、カットして乾燥させる。一連の加工作業は愛知県内の作業所などに委託する。

 同法人は3種類の麦わらストローの形状や収量、飲食店での使用状況を確認し、普及に向けた課題を探る。

 5月下旬に京都市伏見区の栽培地で、協力先の農家が一部の麦を収穫した。同法人の上田祐未さん(32)は「やはりライ麦は節間が長いと分かったが、どんな容器と組み合わせて使うかによってストローの長さのニーズは変わってくる」とし、「店舗で使ってもらってから総合的な評価をしたい」と話す。

 同法人はストローの加工方法をホームページで公開し、普及につなげたいとしている。丸谷一耕代表理事(40)は「ごみに占めるプラスチックストローの割合はごくわずかだが、プラスチックごみの削減を意識してもらうきっかけになれば」と事業の意義を語る。

【 2019年06月10日 10時17分 】

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  • 麦わらのストロー
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