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少雨でモリアオガエル受難、卵塊干からびオタマジャクシ死ぬ

干からびた卵塊。表面には死んだオタマジャクシが見える(滋賀県高島市朽木麻生・森林公園「くつきの森」)
干からびた卵塊。表面には死んだオタマジャクシが見える(滋賀県高島市朽木麻生・森林公園「くつきの森」)

 滋賀県高島市の夏の風物詩、モリアオガエルの産卵が梅雨の遅れの影響を受けている。水辺の草木に産み付ける泡状の卵塊が例年より少ないといい、地元で毎年見守っている人々が気をもんでいる。

 モリアオガエルは梅雨の時期に水辺にせり出した枝葉に白い卵塊を作り、300個ほどの卵を産み付ける。10日ほどでオタマジャクシになり、水中に落ちて成長する。

 同市朽木麻生の森林公園「くつきの森」では、池の周辺が産卵場所となっている。管理するNPO法人麻生里山センターによると、毎年ピーク時には約100個の卵塊が確認されるが、今年は70個程度。一部は卵を守る卵塊が干からび、ふ化したオタマジャクシが死んでいるという。

 26日にようやく梅雨入りしたとはいえ、同センター専任指導員の清水美里さん(36)は「まとまった雨がないと残りの卵塊も死んでしまう」と心配する。

 同市今津町深清水の家族旅行村「ビラデスト今津」の平池周辺でも、卵塊の数は例年に比べ3~4割減という。同池の管理に関わる職員は「1995年の施設オープン以来、最も卵塊が少ない。池や森林の豊かな自然環境を構成している生態系に影響が出なければよいのだが」と話す。

【 2019年06月27日 08時06分 】

ニュース写真

  • 干からびた卵塊。表面には死んだオタマジャクシが見える(滋賀県高島市朽木麻生・森林公園「くつきの森」)
  • 枝葉に産み付けられたモリアオガエルの卵塊(滋賀県高島市朽木麻生・森林公園「くつきの森」)
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