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麹菌のゲノム編集成否を判断、指標遺伝子を発見 月桂冠

ピリチアミン含有培地で生育するサイ・アイの変異株
ピリチアミン含有培地で生育するサイ・アイの変異株

 月桂冠(京都市伏見区)は9日、麹(こうじ)菌のゲノム編集の成否を判断する指標として活用できる遺伝子を発見したと発表した。同様の指標の発見は約20年ぶり。「麹菌遺伝子工学の研究を加速させる発見」といい、18日に岡山市で開かれる日本生物工学会で発表する。

 麹菌の遺伝子は、抗生物質ピリチアミンという薬剤に耐性を持つ変異株から発見し、「サイ・アイ」と名付けられた。

 サイ・アイは、栄養の取り込みに関係する遺伝子。これまで多く使われてきた改変できる範囲が1カ所に限定されている遺伝子と比べ、低濃度の薬剤で効果が確認できる利点は変わらず、利用できる範囲が約240カ所と広い特徴が確認できた。

 指標となる遺伝子は、他の遺伝子をゲノム編集する際、同時に改変する。薬剤の中での生育が、変異株が得られたかどうかの目安になる。

 同社は、酒造ではなく、バイオ燃料や生分解性プラスチック生産など環境分野での応用を想定しているといい、「麹菌の新しい可能性が広がる。環境分野をはじめ、麹菌の応用に、今回の成果を活用したい」としている。

【 2019年09月10日 11時10分 】

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  • ピリチアミン含有培地で生育するサイ・アイの変異株
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