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四条通

 京都市の中心繁華街、四条通では毎日、歩道を通る人を数えている。木屋町、麩屋町、東洞院通の交差点に近い南北のアーケードに装置が取りつけてある▼四条繁栄会商店街振興組合が集計し、にぎわいづくりに活用してきた。通行量は平日よりも土日や祝日が多く、日曜と比較すると土曜のほうが混雑しがちといった傾向がある▼装置は8月、より広い角度でカウントできるよう改良された。市が烏丸-川端通間の1・1キロで車線を減らし、歩道の幅を最大6・5メートルと従来の2倍近くに広げたためである▼10月は計479万3994人で、前年に比べ11・3%増えた。天候や景気動向などにも左右されるが、すべての日で前年を上回り、組合は「拡幅の効果が一定あった」とみている▼四条、烏丸、御池、河原町通に囲まれた区域では、三条通の車の最高速度が20キロに引き下げられ、信号機も撤去された。歩いて楽しめる街が、線から面へ広がることは歓迎できる▼公共交通で訪れやすくするために、花見シーズンのような四条通の大渋滞を防ぐことが大切だ。市はマイカー利用抑制を呼び掛け、降車後に運賃を受け取るバス停改札に取り組んでいる。紅葉で人出が増える今週末からの3連休をどうしのぐか、正念場だろう。歩道の通行量の伸び以上に気になる。

[京都新聞 2015年11月19日掲載]

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