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外国人タクシー

 初めて訪れた海外の街でタクシーに乗るときは少し緊張する。正しい道を走っているか、現在地はどこか。窓の外や地図を見てもよくわからない。乗務員と言葉がうまく通じなければ、なおさら不安になる▼京都市と国土交通省近畿運輸局、京都府タクシー協会などは連携して3月1日、外国人向けタクシー運行の実証実験を始める。名付けて「フォーリンフレンドリータクシー」▼乗務員が外国語や翻訳アプリ、指さしシートを使って接客する。クレジットカード決済が可能で、スーツケースを2個以上載せられるといった条件を満たした車両60台余りでスタートする▼JR京都駅烏丸口に設ける専用乗り場は全国初だそうだ。外国人でなくても利用できるが、英語表記の車上の「あんどん」や車体ステッカーで訪日客にアピールする▼企業の節約志向などで国内のタクシー利用客数は減少傾向だが、日本、そして京都を訪れる外国人観光客は増加が続いている。業界にとっては新たな商機だ。好評なら市内のホテルなどにも乗り場を広げていく計画という▼簡単な会話を交わすだけでも、さぞ安心して乗車してもらえるだろう。もし、京都検定の資格などを持つ乗務員に道すがら観光案内してもらえるなら、より人気を集めるかもしれない。快走を期待したい。

[京都新聞 2016年02月27日掲載]

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