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土砂災害

 台風7号が関東と東北の太平洋沿岸近くを北上して北海道に上陸し、各地に大雨をもたらした。台風の季節を迎え、全国的に土砂災害への警戒が必要だろう▼都道府県は土石流や地滑り、急傾斜地の崩壊が発生する恐れがある場所を「土砂災害警戒区域」に指定している。全国で該当すると推計される約65万1千カ所のうち指定済みは6月末時点で68%となっている▼2004年10月に京都府北部を襲った台風23号では、土砂災害のため舞鶴市と宮津市で計5人が亡くなった。府はこれまでに1万7050カ所のうち91%を指定し、本年度中の完了を目指している▼地域住民から「地価が下がる」「過疎化が進む」といった反対意見が出ることもあったが、災害関連死を含め77人が犠牲となった2年前の広島市での大規模災害以降、指定が進んでいる。警戒区域は府のホームページで見ることができる▼土砂災害を引き起こすのは大雨ばかりではない。4月の熊本地震では激しい揺れによって土石流などが約190件発生した▼台風や前線による大雨と違い、地震はいつ、どこで発生するか分からない。府によると、斜面近くの住宅は1階が被害に遭うケースが多く、なるべく斜面から離れた2階で就寝することが望ましいという。日頃から十分に注意してほしい。

[京都新聞 2016年08月19日掲載]

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