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インデックス

(482)寒暖繰り返し春らしく

作品

・やすみじかんずんずんつもるゆきのとこ
亀岡市・亀岡保育園年少 福知 秀隆

・こたつはねあたたかいからでたくない
甲賀市・油日小1年 和田 萌 

・ちゅうをまう北きょくからの雪列車
京都市・京都聖母学院小3年 伊藤 達貴

ねんてん先生

ねんてん先生の575

 福知さん。「ゆきのとこ」がとてもいいです。雪のつもっている場所をじっと見つめているようすが目にうかびます。ずんずんつもるのがおもしろくて、息を殺して見つめている感じ。雪ってたしかにたちまちつもりますね。

 和田さんの思いを解説します。こたつに入ってしまうと、なかなか出られない。あたたかさという魔物(まもの)がこたつにはいて、そいつが和田さんをとらえてしまうから。つまり、こたつから出られないのは、その魔物のせい。和田さんになまけ心があるのではないのです。

 伊藤さん。「北きょくからの雪列車」がすてき。雪のふっているようすを見ていたら、北極から来た列車がちょうど今、通過して行く気がしたのですね。

 さて、暦(こよみ)の上ではとっくに春になっていますが、京都市などは底冷えの時季で、1年でももっとも寒い日が続きます。でも、寒い日のあとには急にあたたかい日がやってきて、寒さとあたたかさを繰り返しながら、しだいに春らしくなってゆきます。

 私は、今の時季、道ばたの木々の芽にちょいちょいと触りながら散歩します。木が大きくて、芽に手の届かないときは、幹にてのひらを当てます。木の呼吸が伝わる気がします。

 大原や木の芽すり行く牛の顔
 黒柳召波 

 大寺を包みてわめく木の芽かな
 高浜虚子 

 このような俳句から、昔の京都・大原のようす、大寺(たとえば知恩院)のたくさんの木の芽が目にうかびますね。
(俳人、京都教育大・佛教大名誉教授 坪内稔典)

 

小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604-8577 京都新聞文化部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto-np.co.jp

【2019年02月17日掲載】