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(473) 友だちはたっぷりあたたかい

作品

・ふゆがくるクリスマスにはなにたべよ
甲賀市・油日小1年 和田 萌

・火がおどる野外炊事(すいじ)のかまどでね
京都市・伏見住吉小5年 大塚 悠真

・じいちゃんの壬生菜(みぶな)たっぷり入れるなべ
京都市・向島南小6年 佐藤 夏歩

ねんてん先生

ねんてん先生の575

 和田さん。食べたいものを考えるって、楽しいですね。やってくるクリスマスに食べるもの、決まりましたか。

 私には食べ物の好ききらいがありません。しいていうと、ぴりぴりとからいもの(メンタイコ、マーボードーフなど)が苦手(にがて)なくらい。小学生のころ、この子はなんでも食べる、とまわりの大人にほめられ、それですこし得意(とくい)になって、なんでも食べる好ききらいのない子になった気がします。

 でも、好ききらいのないことに困ることがときどきあります。だれかに、何を食べましょうか、好きなものを言ってください、と言われたとき、つい、なんでも食べます、なんでもいいですよ、と答えてしまうのです。この答えは相手の気分をちょっとそこないます。せっかくおごってあげようと思っているのに、うれしくないのか、と思われるのです。実際は、なんでもOK、の気持ちなのですが。

 大塚さん。おどる火を見たのですね。自分で火をおこし、火を育て、そして火を守る。それがかつては人の大事なたしなみでした。現代はたいていの人が火から遠い暮らしをしています。でも、暮らしの基本のところでは、やはり、火をおこし、火を育て、火を守っているのではないでしょうか。友だちとのつきあいなんかも、火に似ている気がします。

 佐藤さん。うまそうな鍋(なべ)! 「たっぷり」がいいなあ。「冬だもん祖母のかす汁三ばい目」も夏歩さん。「三ばい目」からうまさとあたたかさをたっぷり感じます。
(俳人、京都教育大・佛教大名誉教授 坪内稔典)

 

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【2018年12月09日掲載】