京都新聞TOP > 文化・文芸・教育アーカイブ > ねんてん先生の575
インデックス

(490)「言葉の絵」つなぎ合おう

・つくしんぼいっぱいひろってあげました
亀岡市・亀岡保育園年中 福知 秀隆

・きんかんをまるごと食べるお母さん
亀岡市・南つつじケ丘小3年 福知 篤人

・風に舞う桜の花が手の上に
城陽市・寺田南小6年 香々美粧友

ねんてん先生

ねんてん先生の575

 今週は福知兄弟がそろって登場です。

 この欄(らん)には何組かの兄弟や姉妹がいます。たがいに競い合って575を楽しんでいるようすが、どの兄弟や姉妹からも感じられます。それらの兄弟、姉妹の背後には、母、または祖母がいて、いっしょに575を楽しんでいる気配です。

 私はかねがね、言葉を楽しむ文化がもっと育ち、さらに広がればよい、と思っています。話したり書いたり、聞いたり読んだりする文化です。これは音楽や美術などと比べると、ずいぶん地味(じみ)な文化ですが、でも、暮(く)らしの基本を支えるとても大事な文化です。そういう意味でも、兄弟や姉妹が、あるいは、母や祖母と小学生がいっしょに575を楽しむ場が広がればすてきです。

 秀隆さんの作は、つくしんぼに向かって言っている? もしかしたら、たとえばおばあちゃんを手伝ったということ? いや、両方の意味かも。

 篤人さんは驚いています。でも、お母さんのまねをして丸ごと食べたらうまかったのでは。口も大きく動かしました。

 香々美さんは「桜の木見上げるホッペもピンク色」とも作りました。二つとも575が「言葉の絵」になっています。俳句はときどき小さな「言葉の絵」として魅力(みりょく)を発揮(はっき)します。ちなみに、香々美さんも姉妹で575を作っています。「四月には入学しきで二年生」は妹、結羅さんの作。香々美姉妹の今年の活躍、私の楽しみのひとつです。(俳人、京都教育大・佛教大名誉教授 坪内稔典)

 

小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604-8577 京都新聞文化部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto-np.co.jp

【2019年04月21日掲載】