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京セラ社長 山口悟郎氏

グループの連携強化
山口悟郎氏
やまぐち・ごろう 同志社大工学部卒。1978年、現京セラに入社。半導体部品国内営業部長、半導体部品統括営業部長などを務めた。取締役執行役員常務半導体部品事業本部長を経て4月から現職。57歳。京都市出身。
 京セラ社長に、半導体部品事業の営業に一貫して携わってきた山口悟郎氏が4月に就任した。幅広い事業領域を持つ同社グループの経営方針や事業の見通しを聞いた。

 -総合力の発揮を経営課題に挙げている。
 「関連グループの社長や京セラ本体の事業本部長が、どういう相互乗り入れができるかを話し合う会議を四半期ごとに開いていこうと、5月に1回目を開いた。販路や人脈がなくて困っている部門があった。他部門の社員と拡販に行くとかルートを使うとかはできそうだ。全グループで使えるものは使っていきたい」

 -2014年3月期の注力分野に携帯電話端末事業がある。
 「北米で新しいキャリア(通信事業者)に販路を見いだす。中心だった大手キャリアのスプリント・ネクステルのほかに、2月から地域キャリアのUSセルラーにも販売している」
 「両社以外のキャリアにも販売していくのが課題だ。京セラには、ディスプレー部を振動させて音声を明瞭に伝える端末、防水性に優れた端末などがある。他社と違う特徴を出し、価値を見いだしてもらう。日本を含め前期比9%増の1200万台の出荷を目指す」

 -太陽電池の現状は。
 「価格下落を心配する人も多いが、京セラは一貫生産のためコスト改善ができるし、製品も長く使えて信頼性も高い。また、財務基盤が強いため倒産することはなく長期間、安心して使ってもらえる。蓄電池との組み合わせやエネルギー管理システムとして販売する。発電施工にも領域を広げてソーラー事業を伸ばす。14年3月期の国内産業用の販売量は前期の2倍以上になる見込みだ」

 -電子部品需要は。
 「スマートフォンメーカーの大手1社が生産のブレーキを踏んでいた時期があったが、一部で部品の需要が増えている。6月末から7月頭にかけて上がっていくと思う」

【2013年06月20日掲載】