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三井生命保険会長 有末真哉氏

新社名「大樹」育てる
有末真哉氏
ありすえ・しんや 早稲田大教育学部卒。1980年三井生命保険入社。専務執行役員を経て2013年から社長を務めた。18年4月から現職。東京都出身。60歳。

 三井生命保険は4月に、社名を「大樹生命保険」へ変更する。90年以上続く三井の歴史に幕を閉じ、再出発を図る同社は、日本生命保険の子会社となり、商品の相互供給や人材交流を加速させている。再生から成長をキーワードに新たな躍進を目指す有末真哉会長に今後の展望を聞いた。

 ―2016年に日本生命と経営統合した効果は。
 「市場環境の変化が激しくなる中、両社で知見を共有しシナジーを発揮するために統合した。保険商品の開発には時間と投資が必要なため、コストを削減しつつ商品のラインナップを増やせる。互いの販路を生かした販売もでき、若手職員を中心とした人材の交流もノウハウを学ぶため活発化している」

 ―「人生100年時代」と言われる中で、保険の役割はどう変わっているのか。
 「死亡保険が基本だった時代からニーズは多様化し、給付や保障の工夫が他社との競争力につながる。主力商品である死亡、生前給付、介護、医療の4分野から保障を組み合わせる保険の販売は、昨年末で約40万件となった。国内の金利が低い中で相対的に高い利率の外貨建て商品の充実も図っている」

 ―京都での今後の展開は。
 「三井家ゆかりの地で古くからの顧客は多い。京都商工会議所の共済制度も長く引き受けており、事業者のサポートを多面的に続ける。また、昨年には全国の営業人員を3年で500人増やすと示した。ニーズに応える商品の強みを生かし、営業対応の強化で顧客を増やす」

 ―社名変更が4月に迫ってきた。
 「日本生命との経営統合から3年がたとうとし、再生から反転に向けた成長への道筋が見えてきた。『大樹』は長年、商品ブランドとして顧客にも職員にも親しまれてきた。創業100年まで残り8年を迎え、現在の三井よりもさらに広く浸透するように新社名を育てていく」

【2019年02月19日掲載】