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「使える経理」講義にも力

伊藤弥生公認会計士事務所代表 伊藤弥生さん
伊藤弥生公認会計士事務所代表 伊藤弥生さん
伊藤弥生公認会計士事務所代表 伊藤弥生さん

 公認会計士として、企業の会計支援や監査業務を行うとともに、セミナーでの講師活動にも力を入れている。経営者にも、初めて会計を学ぶ人にも分かるように、現場で役立つ内容を心掛けている。「会社の実情は数字に表せば見えてくる。強みを伸ばし、弱みを改善すれば問題点は解決し成長できる」と強調する。

 小学生の頃、珠算を習っていたことから数字に親しみを持った。大学は経済学部へ。迷わず大学院にも進学した。「いろんな業種を俯瞰(ふかん)的に見たい」と院在籍中に公認会計士資格の取得を目指した。「新しいことが学べるワクワク感を持ち続け、楽しむこと」を心掛け、約1年半の猛勉強で公認会計士試験2次試験(当時)にスピード合格。資格試験の学校「TAC」で、簿記の理論を学ぶ財務会計論を教える。現在も教壇に立つ。

 企業現場で気付くことは、「経理がドンブリ勘定で、請求漏れが目立つ中小企業もある」といい、「管理業務の見直しと改善で、コスト削減につながり、利益を生み出せる。『攻めの経理』をする上で、使える経理や、会計的センスを身に付けてもらいたい」と訴える。講義実績も2千回以上で、京都商工会議所でも「京商ビジネススクール」を担当。21日からは、初学者向け全14回の「日商簿記3級講習会」を受け持つ。

 32歳で結婚。同業の夫は東京で開業しており、会えるのは週末が中心。創作料理に腕を振るう。「自己流で同じものは作らないようにしている」とのこだわりも。食事を通して夫と情報交換をすることが、息抜きにもなるという。

 6月に日本公認会計士協会京滋会で業務充実部長に就いた。他業界との連携を進めるなど地元経済活動の活性化を目指す。今後も京都を地盤に活動する。「生まれ育った京都で、中小企業のお役に立ちたい。会計の考え方を経営に生かしてもらえるよう、教育系の会計士として仕事をしていきたい」

いとう・やよい 1995年、同志社大経済学部卒。99年に伊藤弥生公認会計士事務所の前身の会計士補事務所開設。2003年、同大大学院経済学研究科博士(後期)課程修了。11年に会計システム開発会社のデータライズ(東京都)を夫と設立、取締役に。京都市左京区出身、在住。40歳。

【2013年08月18日掲載】