家業の洋傘製造卸を手助けする一方、客の好みに合わせ、骨組みと布地、刺しゅうなどを選び、オーダーメードで傘を作る仕事も始めた。「一人一人の思いを大切に受け止めて傘を作りたい」と話す。
7月に販売が始まったばかりのお気に入りの小さなメモは、ペンケースに入れていつも持ち歩いている。傘について浮かんだアイデアを書き留めたり、書類を送る際の一筆せん代わりにしたりと、重宝しているという。
メモを包む厚紙のグラフィックデザインは「色使いが京都っぽい」と目を細める。上部からのぞく赤、黄、緑の鮮やかなのりがかわいらしく、図柄をしゃれっ気たっぷりに織り込んだ『松千代』『ゾウトウ品』『駆け落ち』など、それぞれのネーミングも楽しい。
花街宮川町の路地裏に薦める品を売る店がある。「街のにおいや空気を伝えたい」と、訪問者を買い物に連れ出すことが多い。ちょうちんをぶら下げたお茶屋が軒を連ね、途中で舞妓さんとすれ違ったりすると、その雰囲気に「ほとんどの人がうっとり」と笑う。
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次回は、小野内さんあこがれの高校の大先輩だというギャラリー「アートスペース感」オーナーの安田ひろみさんです。
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アンブレラクリエーター 小野内香織さん |
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【まめも】 縦7.5センチ、横3.5センチのコンパクトなメモ用紙で図柄は3種。厚紙のカバーはキクやモクレン、松竹梅などオリジナルのデザイン12種。200枚入り367円。裏具(京都市東山区宮川筋4丁目)TEL075(551)1357。【まめもの動画はこちら】
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