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文化芸術、価値見直そう

上京区制140年記念事業

金剛能楽堂でオープニング式典

式典の最後を飾った金剛流宗家金剛永謹さんによる祝舞「高砂」(京都市上京区・金剛能楽堂)
式典の最後を飾った金剛流宗家金剛永謹さんによる祝舞「高砂」(京都市上京区・金剛能楽堂)

 京都市上京区の区制140周年の節目に当たり、区が今年展開する記念事業のオープニング式典が4日、同区の金剛能楽堂で催された。元文化庁長官の近藤誠一氏が文化庁の京都移転に関して講演を行ったほか、金剛流宗家の金剛永謹さんが「高砂」を演じ、文化芸術と共に歩んできた同区の歴史と未来に市民ら約400人が思いを巡らせた。

 上京区は下京区と並び市内で最も古い区として、1879(明治12)年に郡区町村編成法に基づき誕生した。区は今年、年間を通じて記念イベントを開くなどし、節目を祝う。

 式典で講演した近藤氏は、「現代は政治経済の論理に日本が振り回され、文化芸術の地位が本来あるべき所に無い」とし、「文化庁移転は、文化行政のあり方や文化芸術の価値を国民が見直す大きなきっかけになる」と力を込めた。

 能楽の鑑賞や体験もあり、市民らが声を合わせて「高砂」を吟じた後、金剛流の迫力ある舞台を堪能した。

【2019年01月06日掲載】