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米軍基地から低周波騒音

参照値を大幅超過、発生源認め防音措置
発電機から低周波音が観測された米軍経ケ岬通信所 (10日、京丹後市)
発電機から低周波音が観測された米軍経ケ岬通信所 (10日、京丹後市)

 Xバンドレーダーが配備された米軍経ケ岬通信所(京丹後市丹後町)の周辺で、低周波が環境省の定める参照値(80ヘルツ帯で41デシベル)を14・2~33・5デシベル上回っていたことが、京都新聞社が実施した計測で分かった。防衛省が実施した騒音の環境調査でも、「大きく卓越した周波数成分」がみられるといい、基地に設置された発電機が低周波騒音の発生源であることを認めた。米軍は20日までに、発電機6台のうち3台の稼働を停止した。 (関連記事1 ≫関連記事2 ≫

住民不調訴え

 計測は今月9、10日、低周波音レベル計を使って袖志地区と尾和地区の計8地点で実施。12・5~80ヘルツを中心周波数とする3分の1オクターブ分析を行い、1分間の平均値を調べた。北海道大工学研究院の松井利仁教授(環境衛生学)が分析したところ、基地近くの3地点で80ヘルツ帯に発電機の低周波音の可能性が高い数値が計測された。

 環境省の参照値は41デシベルだが、基地西隣の九品寺では74・5デシベルに達し、基地近くの国道178号沿いで70・3デシベル、基地から約350メートル離れた屋外で55・2デシベルを記録した。

 環境省は低周波に関して健康を維持する目安となる環境基準や規制基準を定めていないが、松井教授によると、参照値を30デシベル超えると、多くの人が圧迫や不快と感じるレベルという。

 米軍基地で発電機が稼働した昨年秋以降、近隣の袖志地区などの住民から「騒音でよく眠れない」などの苦情が出ている。

 近畿中部防衛局によると、同防衛局が2月に入って業者に計測を委託した結果、「90ヘルツ付近の低周波に大きく卓越した周波数成分がみられる」との結果が出たといい、業者が現在、データを分析しているという。

 米軍は19日、基地で稼働している発電機6台のうち3台に防音マフラーを取り付けた。残り3台については設置が完了する3月上旬まで稼働を停止する方針。

【2015年02月21日掲載】