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僕らの町、音楽のケシキ。

京バンド、新潮流

 京都から新しい音楽を発信しようと、京都新聞や関西TSUTAYA、音楽会社などが主催するプロジェクト「京音」が始まった。ライブハウスnano(京都市中京区)で8月22日、無料ライブ「京音-KYOTO-vol.10」が開かれ4組が出演した。

IKIMONO
IKIMONO

 最初にステージに上がったのは「IKIMONO」。京都精華大フォークソング部出身の井上早紀さん(ギター)と西川森之佑さん(ドラムス)の男女2人のユニットだ。2015年、在学中に結成し、17年にミニアルバム「イキモノ1」を発表した。

 「ハイウェイ」「運命と人」「エピローグ」など7曲を披露。柔らかい女性ボーカルと歪んだギターの音の取り合わせが強い印象を残した。

ベランダ
ベランダ

 2番目は「ベランダ」。立命館大の音楽サークルで出会った高島颯心さん(ボーカル、ギター)と金沢健央さん(ドラム)が14年に結成し、15年に中野鈴子さん(ベース)が加入。サポートの田澤守さん(ギター)と4人で活動している。バンド名には意味を持たせず語感から選んだ。

 4月に出したアルバム「Anywhere You Like」を中心に6曲を演奏した。普遍性のあるバランスの取れた音楽を目指しているといい、「エニウェア」「しあわせバタ~」など思わず口ずさみたくなる曲ばかりだ。

ネコグルマ
ネコグルマ

 20代の若いバンドの後に登場した「ネコグルマ」は、「松井秀喜世代です」というエーキューさん(ボーカル、ギター)、ワタルさん(ベース)、チェリーさん(ドラムス)の3人だ。20代で結成し、約10年のブランクを経て、11年に活動を再開した。

 京都の街をランニングする「ボイス・オブ・ツリー」や雨の日のカップルを歌う「アイアイガサ」など、日常をテーマにしたちょっとユーモラスなロックで盛り上げる一方、愛猫との別れを歌う「UMA」でほろりとさせた。

吉田省念バンド
吉田省念バンド

 ラストは元「くるり」のメンバーで、京都を拠点に活動する吉田省念さん。毎回ゲストを迎えて続けるライブは50回以上を数え、昨年、自宅のスタジオで録音した2枚目のアルバム「桃源郷」を発表した。今回は、気心の知れた仲間とのバンドで出演した。

 他の出演者から「京都のバンドに影響力のある存在」と尊敬を受けるが、「自分のやっている音楽を発信し続けるだけ」と力みがない。「霊魂の涙」「茶の味」「桃源郷」など多彩な曲をリラックスした雰囲気で聴かせ、アンコールの「カサナリアッテクオト」まで会場を盛り上げた。

 次の無料ライブは10月10日、「CLUB METRO」(左京区)で開かれる。

 京音
 関西TSUTAYAやFM京都、京都の音楽レーベルのセカンド・ロイヤル・レコーズ、バドミュージック、ライブハウスのnano、KYOTO MUSE、CLUB METROが2015年から開始。今年から京都新聞も加わった。新人発掘を目指す無料ライブやメジャーバンドを招いた有料ライブ、多数のアーティストが登場するライブサーキットを開いている。

【2018年09月01日掲載】