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「ジョホールバルの歓喜」両雄再会

「ジョホールバルの歓喜」以来の再会を果たしたサンガのバドゥ監督とJ3鳥取の岡野GM(東城陽グラウンド)
「ジョホールバルの歓喜」以来の再会を果たしたサンガのバドゥ監督とJ3鳥取の岡野GM(東城陽グラウンド)
 「ジョホールバルの歓喜」で知られる1997年ワールドカップ(W杯)アジア第3代表決定戦の日本対イラン戦で、イランを率いた京都サンガFCのバドゥ監督と、延長Vゴールを挙げてW杯初出場に導いた元日本代表FWの岡野雅行氏(現J3鳥取ゼネラルマネジャー)が21日、サンガ東城陽グラウンドで顔を合わせた。サンガと鳥取が練習試合をした縁で実現した歴史的な対面。2人は今でも語り継がれる激戦を振り返り、17年ぶりの「再会」を喜んだ。

 2-2から延長戦に入った決定戦は、中田英寿のシュートをGKがはじき、途中出場の岡野氏がこぼれ球をスライディングで押し込んだ。練習試合の後に対面した2人。ゴールシーンについて「中田からスルーパスが出ると思って狙っていた」と岡野氏が明かすと、バドゥ監督は「あそこで(DFが)上がっていたらオフサイドだったかもしれない」と述懐した。

バドゥ監督 当時、イラン率いる / 岡野氏 元代表、延長Vゴール

 W杯の出場枠をかけた試合は、神経戦でもあった。活躍したイランのFWアジジは試合前日、報道陣の前に車いすで現れた。バドゥ監督は「あれはアジジのアイデア。バスが到着した時に包帯を巻きだし、2人の選手が担いで降りようとした」と明かす。その上で「日本をだますためだと思うし、幼稚だった」と振り返った。

 試合は一進一退の攻防だったが、バドゥ監督は「日本の方が走力があり、勝つ価値があった」と評価する。一方、岡野氏は「ダエイらすごい選手がたくさんいて、いつやられてもおかしくなかった」と話した。日本に敗れたイランは、その後、大陸間プレーオフでオーストラリアを破り、本大会の出場権を得た。バドゥ監督の勲章のひとつだ。

 あれから17年。くしくも2人は、ともに日本人選手を育てる立場となった。バドゥ監督は「日本のサッカーには、スピードある岡野さんのような選手が必要だ」と持ち上げ、岡野氏も「オーラがあって偉大な監督。怒られるかなと思ったが、会えてうれしい」。

 6月にはブラジルW杯も始まる。岡野氏は「なかなか立てる舞台ではない。今は世界でも勝てるようになったし、予選を突破してほしい」と、後輩たちへエールを送った。

田村アピール

 J2京都サンガFCは21日、J3鳥取との練習試合を東城陽グラウンドで行った。後半から出場した田村が得点し1-1で引き分けた。
 田村は0-1の後半29分、三平とのワンツーを仕掛けてこぼれたボールを拾って抜け出し、ミドルシュートを決めた。持ち味のスピードを発揮し「アピールはできたかなと思う。FWの層は厚いが、自分も出たい」と意欲的に話した。

【2014年04月22日掲載】