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高本氏、新天地奮闘誓う

J2岐阜統括部長就任

久保、宮吉ら発掘 サンガ「育成型」の礎築く

他クラブとの競合に「スカウトのサイクルをもっと早めないと」と話す高本詞史さん(18日、京都市中京区・京都新聞社)
他クラブとの競合に「スカウトのサイク
ルをもっと早めないと」と話す高本詞史
さん(18日、京都市中京区・京都新聞
社)
 京都サンガFCで計21年間、選手やスカウトとして活躍した高本詞史(のりふみ)さん(47)が今季、J2岐阜のチーム統括部長に就任した。サンガで久保(スイス・ヤングボーイズ)ら、多くの有望選手を発掘、育成した功労者は「良い選手を呼び、育成普及の良い組織にするのが、自分のできるクラブへの貢献だった」と振り返り「自らを高めるチャンス」と、新天地での奮闘を誓う。

 身長194センチの元日本代表DFで、愛称は「ババちゃん」。1994年、当時JFLのサンガに加わり、翌年のブランメル仙台(現J1仙台)戦ではゴールも決め、Jリーグ昇格に貢献した。

 97年からスタッフに転身。スカウトも兼ねつつ、小学生対象のジュニアチームを立ち上げてコーチや監督を歴任。2005年に普及部に移り、小学4~6年が対象のU-12SPコース設立に奔走し「育成型クラブ」を目指す先駆者になった。

 スカウトは、クラブ間の「青田買い」が激しく「苦難の連続。常に危機感を持ってやっていた」と振り返る。それでも培った人脈を生かし、山口県の中学生だった久保や原川を下部組織に入れ、滋賀から宮吉や奥川、奈良から田村(J1鳥栖)を呼んだ。週末には「自分の見る目が落ちないように」と小学校に通い、子どもたちのプレーを見続けた。

 かつてサンガでともにプレーしたラモス監督率いる岐阜では、育成だけでなく強化などにも幅広く携わる。サンガに向け「選手は試合に出てなんぼ。若い選手はその輝きを高めてほしい」。期待を込めるその目は優しく、温かい。

【2015年01月31日掲載】