京都新聞TOP > 京都サンガ応援特集

サンガ今季初連勝

熊本に2-1

 J2第16節は31日、西京極陸上競技場などで10試合を行い、京都サンガFCは2-1で熊本を破り、今季初の連勝を飾った。ホームでは今季2勝目。勝ち点を18に伸ばし、17位から16位に浮上した。

 サンガは激しいプレスを受けた前半を無失点で切り抜けると、後半8分、ドリブル突破した奥川のクロスから、ダニエルロビーニョがシュートしたこぼれ球を駒井が押し込み先制。20分にはCKからダニエルロビーニョが頭で合わせたこぼれ球を菅沼が左足で決めた。後半ロスタイム5分にCKから失点を許したが、逃げ切った。

 首位の大宮はホームで福岡を2-0で下し、勝ち点を34に伸ばした。金沢は長崎に1-0で勝ち、同32で2位をキープ。3位磐田は徳島と2-2で引き分けた。

生え抜き両翼躍動、奥川・駒井

サンガ-熊本 前半38分、左サイドを突破するサンガの奥川(西京極)
サンガ-熊本 前半38分、左サイドを突破するサンガの奥川(西京極)
 サンガの両翼を担った下部組織出身の奥川と駒井が、チームに火を付けた。

 「前半から自分のサイドにはあまりプレッシャーがなかった。一対一なら負けない」。後半7分、西京極デビューの左MF奥川が仕掛けた。ハーフウエーライン付近からドリブルを始め、スピードで1人かわすと、軽やかなタッチで敵陣深くまで運んで中央にクロス。ダニエルロビーニョのシュートはGKにはじかれたが、ゴール前で素早く反応した右MFの駒井が右足でねじ込んだ。今季初ゴールに「連係を深めてもっと点を取りたい」と貪欲に語った。

 2人は得意のドリブルに加え、FWとボランチの間に流動的に入り、中継役にもなった。ともに「やりやすい」と認め合う仲。後半5分にも、大黒とのワンツーで抜け出た奥川が中央の駒井にラストパス。2点目につながったCKも、中盤で奥川がボールを受けて駒井が中央へ絞ったことで、石櫃の攻撃参加が可能となって獲得できた。和田監督も「いい形でボールを受けてくれた」と評価する。

 低調な前半を無失点でしのぎ、運動量で勝った後半は11本のシュートを放つなど圧倒したが、詰めの甘さは残る。3点目を目指した終盤は、決定機を何度も逸し、終了間際には後味の悪い失点も。23分にミドルシュートを外した駒井も「あそこで決めたらチームの中心になれる」と成長を誓う。後輩の奥川は「今はチームの雰囲気がいい。3連勝を目指す」。生え抜きで結果を出した22歳と19歳の言葉には、希望がある。

古巣相手に移籍後初G、菅沼「チーム一つに」

後半20分、サンガ初ゴールを決めて平井GKコーチに抱きついて喜ぶ菅沼
後半20分、サンガ初ゴールを決めて平井GKコーチに抱きついて喜ぶ菅沼
 菅沼が、4年前にプロデビューした古巣相手にサンガ移籍後初となるゴールを決めた。後半20分、CKからダニエルロビーニョが頭でシュートしたこぼれ球を左足で押し込み「前半の同じようなシーンで誰も詰めていなかったので狙っていた。ロビーニョがうまくそらしてくれた」と振り返った。

 ゴール後は両手を広げ、迷わずベンチに駆けだし、平井GKコーチと抱き合って控え選手らの祝福を受けた。「今はチームが一つになることが必要なので、最初から得点したらベンチに走ろうと決めていた」という。

 今季はこれで11試合に出場するも、無失点は2試合のみ。センターバックとして苦闘が続く中、この試合も終了直前にCKから失点し「(試合後の)ヒーローインタビューのことを考えていたら失点した。次はゼロで抑える」と反省する。

 サンガには珍しい感情を前面に押し出すプレーが印象的な25歳は「前半は受け身になってしまった。もっと自分たちから仕掛けることを意識したい」とさらなる巻き返しを誓った。

「信頼得るのが課題」

 京都橘高を出て2年目の熊本GK永井(長岡京市出身)が、今季2試合目のベンチ入りを果たした。出場はしな かったが、久々の西京極での試合に「負けて悔しい。活躍する姿を見せて恩返ししたかった」と振り返った。競争は激しく「ベンチ入りは奇跡的。がむしゃらに やったら入れました」という。明るい性格でムードメーカーを務め「プロ入り後、一発ギャグは右肩上がりです」。プレーに関しては「ミスがまだある。チーム メートからの信頼を得るのが課題」と話した。

チームに勢い

 京都サンガ・和田監督
 「前半は熊本の寄せに落ち着いてボールを動かせなかった。前半残り15分ぐらいからセカンドボールを拾え、奥川のサイドからチャレンジできた。後半は熊本が動かなくなり、落ち着いてボールを動かせた。これまで得点していない選手が取ったことでチームに勢いが増す。最後の失点は残念。3点目を取ってとどめを刺せれば完璧だった」

 熊本・小野監督
 「立ち上がりからハードワークして良い流れで進んでいたが、勝ち点を持って帰れず責任を感じる。1点取られてからドリブルで外されたシーンもあり、球際でもう一歩が出ず、流れを渡してしまった」

 大黒
 「みんな一生懸命プレーしチームの勝利につながった。前半に粘って0-0で折り返したのが大きかった。共通理解を持ってチームが一つになっていた」

 バヤリッツァ
 
「前半はボールロストが多く、熊本のゲームだった。後半は早い時間帯に点を取れたことでしっかりDFラインを押し上げられた」

 山田
 「連勝できて結果は良かった。最後は集中が切れてしまった。もっと守備意識を高めないといけない。(自身は)細かい課題もあり、納得していない」

 

【2015年06月01日掲載】