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石丸監督続投決定

「17位の教訓生かし、J1目指す」

 J2京都サンガFCは2日、石丸清隆監督(42)が来季も続投すると発表した。契約期間は2年。石丸監督は「今季の教訓を生かし、強い覚悟とともに『一丸』となりJ1昇格を目指す」とコメントした。

 クラブOBの石丸監督は今季、和田昌裕前監督(50)の解任を受け、7月にヘッドコーチから監督に就任。守備を再建して17位でJ2残留を決めた。

 クラブはJ3降格の危機にあったチームを建て直した石丸監督の手腕を評価する一方、昨季独走で湘南をJ1に昇格させた京都出身の曺貴裁(チョウキジェ)監督(46)=洛北高-早大出=にも就任を打診していたが、不調に終わっていた。

一体感生み出せるか

若手主体の練習を指導するサンガの石丸監督。一体感あるチーム運営が問われる(2日、東城陽グラウンド)
若手主体の練習を指導するサンガの石丸監督。一体感あるチーム運営が問われる(2日、東城陽グラウンド)

 サンガは今季途中から指揮した石丸監督に、6年ぶりのJ1昇格を託した。2度、湘南をJ1に昇格させた曺監督の湘南残留を受けた決定とも言えるが、運動量を重視した両監督のサッカーには共通点も多い。難しい時期からチームを建て直した石丸監督が目指すサッカーをやり遂げるべく、選手編成で強化部の手腕が問われる。

 8月に就任した山中社長は、あらためて「闘争心やフェアプレー、最後まで全力でプレーする」との理念を掲げた。監督の人選もそれに沿って進め、外国人やJ1クラブの日本人監督の売り込みも断り、最初に曺監督に狙いを定めた。石丸監督はヘッドコーチとして実績ある監督から学ばせる構想もあった。

 サンガが曺監督に就任を打診したのは10月。新潟やC大阪など競合した他クラブより早く、湘南の倍の年俸と複数年契約を提示した。11月には京都で稲盛和夫名誉会長とも会談し「決まりかけていた」(クラブ幹部)が、同月末に湘南に残ると連絡を受けた。

 クラブは石丸監督の手腕も評価し、腰を据えたチーム作りを求めて2年契約を結んだ。一方、采配に不満を隠さないベテランらもおり、求心力の面で不安もある。石丸監督がコメントで「一丸」を強調したのもそうした事情を受けてだろう。一体感あるチーム運営に向けた指揮官の手腕に期待したい。

【2015年12月03日掲載】