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変わるサンガ(3)

有力選手の輩出継続を

選手の動向一蘭
選手の動向一蘭

 今季はクラブの組織改編も行われ、育成普及部が育成部と普及部に分かれ、育成部はトップチームとともにチーム強化本部の中に入った。本田将也・新育成部長に今後の意気込みを聞いた。
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 1996年からいろんな視点でサンガを見てきた。何とかしたいという思いが年々強くなっている。クラブの成功は育成とトップの両輪が回ることだ。

 京セラと学校法人立命館との選手育成システム「スカラーアスリートプロジェクト」が始まって10年たった。欧州に久保裕也、奥川雅也が行き、リオデジャネイロ五輪代表候補に久保と原川力、高橋祐治が選ばれ、グローバルな選手が育った。これを継続発展させるためには、指導者の成長も大事。京都でプレーした選手が育成や普及に携わり、最終的にはトップのコーチや監督になるようなサイクルになってほしい。

 「闘争心、フェアプレー、最後まで全力プレー」のクラブ方針を押さえつつ、攻守で主導権を握るサッカーがコンセプトになるだろう。各年代に合わせ、段階を踏んで継続性と一貫性、安全性を持って指導したい。

 育成は(小学5、6年の)U-12SPコースからU-18までのプロジェクト。情報共有の一つとして、無料通信アプリLINE(ライン)で育成部のグループを作った。担当だけでなく、各年代にどんな選手がいるか全てがつながるようにして理想の指導者像を共有したい。

 京都出身の選手を大事にしたい。京都と隣接する滋賀、大阪、奈良も重要。その地域に強い人間をスカウトの長とし、情報共有する。高校も、進路指導も含めて地元を意識したい。スカラー出身で立命大へ進む選手への働きかけを続ける。今季進学する選手にも「サンガに戻ってこないといけない」と伝えた。指導者派遣も含め、クラブができる最大限のことを考えたい。

 下部組織出身の駒井や宮吉は、苦渋の決断で浦和と広島に移籍した。サンガがJ1にいれば間違いなく彼らはここにいた。育成部も協力し、クラブ全体がJ1昇格を目指さないといけない。

 本田将也(ほんだ・まさや) 大阪府出身。近大卒業後の1996年にサンガに入り、MFとしてプレー。引退後は育成組織のコーチや監督を歴任し、駒井善成(浦和)らを育てた。

【2016年01月28日掲載】