2010(平成22)年も残すところあとわずか。ことしの漢字「暑」に象徴される夏の連日の猛暑が記憶に熱く焼き付いたこの一年、京都・滋賀ではどんなニュースがあったのか。歳末恒例、京都新聞社が選んだ「十大ニュース」で振り返ります。(文中の年齢は記載日当時)

京都十大ニュース
  1. (1)「関西広域連合」発足
  2. (2)山田氏が府知事3選
  3. (3)大型商業施設相次ぎオープン
  4. (4)「四条河原町阪急」閉店
  5. (5)京田辺の「39.9度」、幻に
  6. (6)参院選京都選挙区は民・自で分ける
  7. (7)賛否抱え、水族館着工
  8. (8)山中教授、京都賞受賞
  9. (9)芥川賞に宇治の赤染晶子さん
  10. (10)サンガ4度目J2降格
  11. 十大ニュースを見る
滋賀十大ニュース
  1. (1)滋賀県知事に嘉田氏が再選
  2. (2)「関西広域連合」発足
  3. (3)びわこ競輪、来年3月で廃止へ
  4. (4)アウトレットモール、竜王にオープン
  5. (5)新「近江八幡市」が発足
  6. (6)参院選滋賀選挙区は民主林氏再選
  7. (7)大戸川改修案に国同意方針
  8. (8)米原女性殺害、裁判員裁判で懲役17年判決
  9. (9)元滋賀県幹部、収賄で有罪判決
  10. (10)東近江で国内最古級の土偶出土
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  1. (1)ヨドバシカメラが京都駅北に11月開店
  2. (2)今度は四男が新ブランド立ち上げ 相続争いの一澤帆布
  3. (3)婚活茶会に男性申し込みゼロ 「亭主」は重荷?
  4. (4)真っ黒なバッタ、木津川市で発見 脱皮環境で変色
  5. (5)10日前後、7惑星ほぼ一直線に 作花京都情報大学院大教授
  6. (6)最高気温、京田辺「日本一」本当? 計器に大量つる
  7. (7)今秋の紅葉、好条件そろう 誘客アップへ期待
  8. (8)ヨドバシカメラ 開業11月5日に 旧近鉄百貨店京都店跡
  9. (9)リニア京都経由、あらためて否定 JR東海社長
  10. (10)「幸福の科学」学校法人、大津で大規模土地取得へ

京都十大ニュース

1位関西広域連合 7府県で発足

団結力をアピール


関西広域連合発足後の初会合で団結をアピールした山田府知事(右から2人目)と嘉田県知事(同3人目)=12月4日、大阪市北区

 京都府を含む2府5県が参加する広域行政組織「関西広域連合」が12月1日に発足した。都道府県レベルでは全国初の広域連合で、参加府県にまたがる広域事務を受け持つとともに、国からの権限移譲の「受け皿」としての役割も担う。

 参加の是非を審議した9月定例府議会では広域連合が道州制に移行する懸念もあり、与党会派にも慎重意見が相次いだ。最後は8項目の付帯決議を付けてようやく可決した。

 初代の広域連合長には兵庫県の井戸敏三知事が選ばれ、京都府の山田啓二知事は国出先機関の移譲に向けた対策委員会の副委員長に就いた。広域連合が今後、実績や成果を出して求心力を強め、奈良県などの参加を促せるかが注目される。

2位山田氏が府知事3選

実績訴え、手堅く勝利


京都府知事選で3選を果たした山田氏(4月11日、京都市下京区)

 任期満了に伴う京都府知事選が4月11日投開票され、無所属現職の山田啓二氏(56)が、無所属新人で医師の門祐輔氏(55)=共産党推薦=を破り、3選を果たした。

 山田氏は経済界や連合京都などでつくる選挙母体を中心に、2期8年の実績や医療・福祉の充実を図る「福祉安心型社会の再構築」など公約をアピールした。政党推薦は求めなかったが、自民、公明両党の府組織が支援を決め、民主党の実質支援も得た。全市区町村で門氏をリードし、52万9千票を獲得した。

 門氏は医療体制の整備や中小企業支援などを掲げ府政転換を訴えたが、及ばなかった。

 投票率は41・09%で前回を2・65ポイント上回ったが、過去2番目の低さだった。

3位大型商業施設次々

新しい顔、にぎわい創出


イオンモールKYOTOの全面開業を祝い、テープカットする関係者たち(6月4日、京都市南区)

 京都市内に大型商業施設が相次いで誕生、競争が激化した。京都駅周辺では、南側に「イオンモールKYOTO」(南区)が6月、全面開業した。専門店約130店を集め、商業面積は5万1千平方メートルと同市内で京都高島屋に次ぐ規模の商業施設となった。

 北側の近鉄百貨店京都店跡地には、ヨドバシカメラが京都府内最大の家電量販店が入る「マルチメディア京都」(下京区)を11月に開業。同駅周辺の商業集積に厚みを増した。

 一方、四条かいわいでは「河原町ビブレ」(中京区)が7月に閉店したが、四条烏丸角に11月、「LAQUE(ラクエ)四条烏丸」(下京区)がオープン。集客をめぐり、京都駅周辺との綱引きが強まっている。

4位「四条河原町阪急」閉店

京の顔、ありがとう


営業を終え、惜しむ人たちが拍手を送る中、シャッターを下ろす四条河原町阪急(8月22日、京都市下京区)

 四条河原町の顔の一つとして親しまれた京都市下京区の百貨店「四条河原町阪急」が8月22日、閉店した。詰めかけた人たちが大きな拍手を送る中、シャッターを下ろし、34年の歴史に幕を閉じた。

 1976年の開店以来、若者のファッションをリードした。しかし、ピークの91年度に171億円に上った売上高は、消費不況で2009年度に50億円を割り込むなど悪化。営業赤字が続いていた。

 阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは売り場面積の狭さから収益改善は見込めないと判断し、閉店に踏み切った。

 後継テナントとして、ファッション専門店を運営する丸井グループ(東京都)が来春に開業する予定。

5位幻の39・9度

「日本一」のはずが…


大量のつる草が絡みついたアメダスの観測装置。地上1・5メートルの高さにある気温計は生い茂る葉で隠れていた(9月6日、京田辺市薪)

 今年夏は全国で記録的な猛暑に見舞われたが、京田辺市の地域気象観測システム(アメダス)に大量のつる草が絡みついていたことが本紙報道(9月7日朝刊)で発覚した。同市で9月5日に観測した39.9度は今夏の国内最高で、9月として国内観測史上最高だったが、気象庁は記録を取り消し、「日本一暑い京田辺」は幻に。アメダスのずさんな管理のあり方が問われた。

 昨年まで全国ランクの暑さを記録したことがない京田辺市は、今夏計6回「暑さ全国一」を記録した。気象庁は9月30日、「観測環境が不適切だった」と8月25日〜9月6日の京田辺の気温を公式記録から削除。全国各地の雨量計にも測定に疑いがあるとして6地点の記録を取り消した。

6位参院選京都選挙区は民・自で分ける

6候補大混戦、現職が意地


参院選でトップ当選を果たした福山氏(京都市中京区・選挙事務所)

 7月の参院選京都選挙区(定数2)は1980年以降で最多の6候補で争う大混戦となったが、民主党の福山哲郎氏、自民党の二之湯智氏の現職2人が当選し、4回連続で民・自が議席を確保した。

 2議席独占を狙った民主党は党本部主導で小沢ガールズの前衆院議員河上満栄氏を擁立。共産党、みんなの党なども加わった。


野党として初めて戦った参院選で、議席を死守した二之湯氏(京都市中京区・自民党府連)=7月11日

 党府連が重点支援した福山氏が約37万5千票でトップ当選したが、全国的な逆風もあり前回選から11万票近く減らした。二之湯氏は保守地盤を建て直し、約30万8千票で議席を死守。共産党は45年ぶりに20万票を割る惨敗だった。

7位梅小路の水族館着工

賛否渦巻くスタート


工事が始まった水族館の建設現場(7月23日、京都市下京区・梅小路公園)

 京都市下京区の梅小路公園内で7月、オリックス不動産が水族館建設に着手した。市民の一部から反対の声が上がるなか、2012年春の開業を目指している。

 水族館は地上3階、延べ床面積約1万平方メートル。イルカやペンギンの展示のほか、体験学習や水生生物の研究機能も備えており、市は「教養施設」として設置を許可した。

 一方、市民には「イルカショーが目玉の営利目的の施設だ」「京都の景観にそぐわない」などの批判が根強く残る。同社は有識者による諮問機関を設け、施設の在り方を検討している。

8位山中教授に京都賞

iPS、感謝と期待と


京都賞の授賞式で記念の手まりを受け取る山中伸弥教授(11月10日、京都市左京区・国立京都国際会館)

 稲盛財団(稲盛和夫理事長)は6月18日、科学と文明の発展、精神的な深化への貢献をたたえる「第26回京都賞」の受賞者を発表。先端技術部門は、さまざまな細胞に分化する能力があるiPS(人工多能性幹)細胞を世界に先駆けて作製した山中伸弥京都大教授が選ばれた。

 山中教授は当時47歳で歴代最年少の受賞。授賞式は11月10日に京都市左京区の国立京都国際会館で開かれ、約1600人を前に「京都の地で研究している私にとって、受賞はこの上ない喜び。今後もiPS細胞が患者さんの役に立つよう、研究を続けたい」と喜びと決意を語った。

9位芥川賞に宇治の赤染さん

京都舞台に作品、快挙


第143回芥川賞を受賞した赤染晶子さん(7月15日、東京・丸の内の東京会館)

 第143回芥川賞と直木賞の選考会が7月15日、東京で開かれ、芥川賞に宇治市在住の赤染晶子さんの「乙女の密告」が選ばれた。ドイツ語で「アンネの日記」を暗唱する女子学生が、外国人教授の厳しい指導を受けながら自らの存在を問う姿をユーモアを交えて描いた作品。巧妙でユニークな構成力が評価された。

 舞鶴市出身。デビュー以来、一貫して京都が舞台。「よい意味で“けったいな人”がありのままでいられる土地」と魅力を語る。贈呈式では「テーマや題材と真摯(しんし)に向き合って精進していきたい」と力強く抱負を述べた。

10位サンガ降格

雪辱、固く誓って

 サッカーJリーグ1部(J1)の京都サンガFCは、リーグ史上最多となる4度目の2部(J2)降格が決まった。3月は2勝1分け1敗とまずまずのスタートを切ったが、4月以降は17試合連続で白星から遠ざかって低空飛行を続けた。

 7月に加藤久前監督を解任し、秋田豊監督に交代したものの効果はなく、11月14日に浦和レッズに0対2で敗れ、4試合を残して降格が決まった=写真。シーズン終了後には秋田監督の解任にも踏み切り、2011年は祖母井(うばがい)秀隆ゼネラルマネジャーと前日本代表コーチの大木武新監督の下でJ1復帰を目指す。