当世-京都名所図会
 
 メモ】 
ユリカモメ保護基金事務局は北区小山下内河原町(北大路橋西詰)のメンズサロンカワムラ。えさ用パンくずも無料配布している。


-KYOTO SHIMBUN-
写真
白い翼を広げて、優雅に舞うユリカモメ(京都市北区・鴨川北大路橋上流)
 冬の使者 楽園に舞う  31. ユリカモメ

 寒風が吹く厳冬期のいま、京都市内を南北に流れる鴨川は、真っ黒なつぶらなひとみに赤いくちばしと足を持つ鳥たちの楽園に変わる。冬の使者・ユリカモメ。白い翼をいっぱいに広げて群れ飛んだり、川面や浅瀬で羽を休める姿は、京の冬の風物詩としてすっかり定着した。

 ユリカモメは、ロシア東部のカムチャツカ半島から越冬のため日本に渡ってくる。鴨川でその姿が初めて確認されたのは1974年1月。例年、10月下旬に初飛来し、翌年5月上旬まで、琵琶湖をねぐらに毎日、京に通ってくる。

 鴨川でユリカモメの個体数調査を続ける市民団体「ユリカモメ保護基金」(北区)によると、南の七条大橋から北の志久呂橋にかけてが観察ポイント。琵琶湖に戻る夕方前には、荒神橋付近で、群れが輪を描くように舞い上がる「鳥柱」が見られる。「壮観な眺め。感動しますよ」と、川村周仁代表(55)も太鼓判を押す。

 しかし近年は、鴨川への飛来数がだんだん減ってきている。北大路橋上流で群れにカメラを向けていた近くの藤田晋一さん(43)は「いつまでも鳥たちの楽園であってほしい」と願う。(2004.2)

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