Kyoto Shimbun
 農の花     ダイコン


 味は冬から春先が一番

十字形の花の先端部だけ赤紫となった時無ダイコン

 さまざまな形と大きさがある。人の顔ほどもある大きく丸い桜島ダイコンから、棒のように細長い守口ダイコンまで、14─16群もあると言われている。最近は青首ダイコンばかりが目立つが、本来は漬け物、生食、煮物などの用途にとって使い分けられれた。

 年中出回る野菜の一つ。しかし味は冬から春先が一番。甘味があり、みずみずしい。ビタミンC、ジアスターゼを含み、葉にはビタミンAが多い。

 アブラナ科の1年生または2年生の根菜。原産地は、地中海沿岸説、華南高地説、中央アジア説など諸説がある。古代衛士嘔吐時代からの古い野菜で、日本でも古事記に登場する。葉は春の七草の一つ「すずしろ」。

 古名のオオネ(大根)の音読からダイコンの名が定着した。地方ごとに改良されて種類が増加。京都でも聖護院、桃山、佐波賀、青味、辛味、時無(ときなし)などが知られる。

 花は晩春。白色の小十字形の花がほとんどだが、その中で時無ダイコンは花の先端部が赤紫に色づき、ひときわ目を引く。花が咲くと、シンに鬆(す)が立ち、食用には向かない。


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