京都新聞
 紙面特集

安珠写真展 Invisible Kyoto

美術館「えき」KYOTO

平安京の神秘。

蝶獣戯画(部分)

 写真家安珠の写真展「Invisible Kyoto-目に見えぬ平安京-」が8~30日、京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで開かれる。伝承されている物語などから平安京をひもとき、当時の人々の想像力や美意識を伝える。

 安珠は東京出身。フランスのデザイナー・ジバンシーにスカウトされてパリコレなどの国際的なモデルとして活躍。その後写真家に転身し、文章を織り交ぜた物語のある独自の作品世界で多くの人を魅了している。

安珠さん

 会場では4年かけて撮影した80点以上を展示する。日本最古のマンガ「鳥獣戯画」をモチーフにした絵巻物「蝶獣戯画」の一場面は当時女性に人気があり、着物の柄にもなった美しいガ・ヒメヤママユを擬人化。2匹のチョウから聞こえてくるのは羨望(せんぼう)か、嫉妬の声か。ネコやツル、コオロギも登場し、ユーモラスな表情や動きが楽しめる。

 「青馬」は、1月7日に眺めれば邪気が払われるとされる上賀茂神社の神馬(しんめ)の一瞬の動きをとらえた。雪を重ね合わせて和紙にプリントし、神秘的な雰囲気を醸し出す。「地獄・蜘蛛の糸」は赤く染まった地獄に、一筋の輝くクモの糸が印象的な作品だ。会場の音楽を、音楽家・細野晴臣が制作した。写真との融合で、不可思議な平安京の世界へといざなう。

地獄・蜘蛛の糸
※作品はすべて©安珠
案内
■会     期6月8日(土)~30日(日)会期中無休
■会     場美術館「えき」KYOTO
(京都市下京区、ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
■開 館 時 間午前10時~午後8時(入館は閉館30分前まで)
■主     催美術館「えき」KYOTO、京都新聞
■入  場  料一般900円(700円)高大学生700円(500円)小中学生500円(300円)かっこ内は前売り、障害者手帳提示の人と同伴者1人の料金。
■問 い 合 わ せジェイアール京都伊勢丹075(352)1111
■関連イベント[安珠 ギャラリートーク]9、15、16、29、30日各回約30分。時間は美術館ホームページで。事前申し込み不要。要入館券。
[ナイト★ミュージアム]鑑賞とゲストとのスペシャルトーク9日(アルトノイ)、14日(野口健)、15日(夢枕獏)午後7時~9時。入場料1500円(入館料込み)。入場券はローソン(Lコード52577)で販売。

【2019年6月7日付京都新聞朝刊掲載】