23nd INTER PREFECTURAL WOMENS EKIDEN
▽スポーツTOPへ


全国都道府県対抗女子駅伝が16日に迫った。毎年、多くの選手が都大路での快走をステップに世界へ、日本のトップへと羽ばたいた。今年、活躍しそうな注目の選手を紹介する。

[1] 佐藤 由美
[2] 新谷 仁美
[3] 吉野 恵
[4] 小林 祐梨子
[5]広田 愛子
[6]堀岡 智子
駅伝TOP
[1]  佐藤 由美(山形・資生堂)

■スランプ脱出 世界視野

photo
前回大会の1区で区間6位に入った佐藤。京産大時代のスピードも戻った

 12月の全日本実業団女子駅伝の1区で終始、先頭を切り、区間歴代3位の好タイムで区間賞を奪った。1区区間賞は東日本予選に続き連続だ。すらりと伸びた手足。172センチの長身でスピードに乗って走る。「ペースが遅かったので自分から行こうと思った」。自信に満ちて走っている。

 28歳。京産大時代は学生ナンバーワンの強さを誇った。インカレの1万メートル、5000メートル、1500メートルを制し、大学4年の1998年に5000メートルで15分22秒25の自己最高をマークした。だが、社会人になって伸び悩んだ。故障続きで継続した練習ができず、体重も増えて「一時は、長距離を走っているのか、というほど太っていた」と振り返る。練習を再開してもなかなか体重が落ちず、次第に「モチベーションも下がっていった」(資生堂・川越学監督)。

 転機は昨年だった。「川越さんが監督になって練習を見てもらえるようになり、気持ちが安定してきた」。前回の全国女子駅伝で山形からふるさと出場し、1区でトップと5秒差の6位に食い込み、復調のきっかけをつかんだ。古里の4位への躍進を導く快走だった。勢いに乗って3月の世界クロカン代表に選ばれ、7月には5000メートルで自己ベストに約2秒差に迫る15分24秒65をマークした。「故障の心配がなくなり、練習で調子がいいので今は自信を持てる」と笑顔がのぞく。

 全国女子駅伝の出場は2度の京都代表を含め7度目。ふるさと出場は計4度目になり、規定で今回が最後だ。高校生の多い若いチームの柱として、前回に続き1区起用が予想される。「(山形代表として)最後だから、やっぱり区間賞を目指したい」。大学時代を過ごした都大路を走れる喜びもある。「京都の先生方の元気な姿を見たいし、私を覚えてくれている沿道の方に元気な姿を見せたい」

 目標は5000メートルで15分を切り、福士加代子(ワコール)の持つ日本記録(14分55秒19)に迫ることだ。「この駅伝をトラックにつなげ日本代表を目指したい」。8月の世界選手権代表も視野に入れる。懐かしい都大路で世界へ飛躍する快走を狙っている。

さとう・ゆみ★ 京産大時代に1995年福岡ユニバーシアード5000メートル3位、インカレでは96年1万メートル、97年5000メートルに優勝。今季は3月の世界クロカンに出場、5月の水戸国際1500メートルで優勝。全国女子駅伝では15回大会、京都代表で4区区間3位に入ったことも。172センチ、55キロ。山形県鶴岡市出身。28歳。